大風呂敷の理論より手触りのある至誠-「縮み志向」と「シラス経営」が現場を一つにする

こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、表現者クライテリオンの浜崎洋介先生のYouTube動画で学ばせて頂いて気がついたことを基にして、私たちの大切な現場を一つ・一体にする方法を説明いたします。

まえがき

私が建築設計事務所で修業をさせて頂いた頃は、まだマネジメント方針という考え方が普及してなく、私の建築士としての業務は、自分で設計図書を仕上げた後に建築の完成まで、担当者としてあらゆる業務を行う、一般的には設計・監理業務というもので、建築物の完成まで全責任を持つ”まとめる役”というものでした。

ある時から、プロジェクト・マネジメント(PM)方式という、発注者に代わり、企画段階から設計・施工に至るまで、第三者的な立場でトータルに、品質、工期、コストを管理する方法が導入され、様々な運用や苦労をされている方がいると思いますが、私は工事監理(旧名称:設計監理)を長年やった実務経験から少々疑問です。

日本の近代建築は、明治時代1877年、イギリスの建築家のジョサイア・コンドルが、現在の東京大学工学部建築学科の前身において本格的な専門教育を行ったことに始まります。ジョサイア・コンドルから西洋建築を学ばれた中村達太郎先生からの系譜の建築一般構造・各部構造・建築構法へに時代の要請などを学び直してみると、今の時代だからこそ、西洋近代建築の流れに何らか見直すべきことがあるのではないかと感じています。

浜崎先生の『「縮み志向」って何?』という動画で、この思想を学ばせて頂いて、これが改善すべきと考えているマネジメントの背骨ではないかという直感を覚え、AIのジェミニさんと対話しましたので、ポイントを紹介いたします。

「縮み志向」と「シラス経営」と根ざしたマネジメントのあるべき姿

(パラーツ×Gemini)

●拡大思考の限界と「凝縮(縮み)」の強さ

・外へ外へと広げる抽象的な目標ではなく、目の前の現場(足元)の密度を高めることこそが、日本的な強さの原点である。
・終戦時の混乱や戦後の過度な西洋化・理論至上主義の中で置き去りになってしまったが「現場で汗を流す人への敬意」と「手触りのある誠実さ」ではないでしょうか。

●支配(ウシ)から共感(シラス)のマネジメントへ

・上からの命令ではなく、腹を割って現場の思いを知り、一隅を照らす「周知の全員経営」が、真の一体感を作る。
・日本の「シラス」の伝統こそが、戦後復興から現在、そしてAI時代の未来までを貫く真の強みだと考えています。

●至誠が引き出す「純粋経験」

・理屈や損得を超え、現場と人間が一つになって突き進む感覚。そこに命を燃やすことこそが、時代を超える「至誠のマネジメント」である。

参考動画:「縮み志向」って何?日本人の強さの秘密と世界に類を見ない日本文化の正体/浜崎洋介先生

考察

Kindle電子書籍の第四弾は、マネジメントの原点であるフレデリック・テイラーの『科学的管理法(1911年)』の流れを汲みつつ、独自の人間観と倫理観を加えたピーター・ドラッカー『マネジメント(1973年)』にさかのぼると共に、西洋近代建築が伝わる前、江戸時代の「普請・造家・構築」に学ぶ循環と信頼の思想を説明したいと思っています。

そして、日本文化の俳句・茶道・武士道、雅楽の思想を紐解きながら、これからのAI時代に、AI・ロボティクスと共創する至誠あるマネジメントを問いたいと考えております。

歴史を紐解いていくと、明治維新以後、そして先の対戦においても、先達は大風呂敷の理論や自己保身ではなく、「足元の現場」と「100年後の後世の日本」のために手触りのある至誠を尽くし、命を賭して繋いでくださったことを深く認識しております。

8月15日の節目に当たり、そうした先達の苦労と祈りに感謝すると共に、単なる西洋近代化の追従ではなく、私たちの大切な現場を一つ・一体にして、次の世代へ恥じない「ものづくり・ワークプレイスづくり」をどう遺していくべきか、オリジンに戻って自らに問いたいと思っています。

参考文献

参考図書 小見康夫:よくわかる!建築 PHP研究所 2006.10.11

Kindle電子書籍(全三巻)のご案内 (あとがきに代えて)

本記事で触れた思考法や実践知は、Kindle電子書籍『パラーツ文庫・より良い方法シリーズ(全三巻)』にてより体系的にまとめています。

【第一巻】『ワークプレイスづくり 安心とゆたかさのために』
(建築とワークプレイスの視点から紐解く総論・基礎思想)
★創刊・普及特別価格:290円(ペーパーバック版1,320円より約78%OFF・期間限定)
※「まずは第一巻から知の体系に触れていただきたい」という想いから、現在お試し価格にて公開中。

【第二巻】『ワークプレイスづくり 現場哲学を持ち創意工夫を凝らす方法!』
(現場視点から紐解くプロジェクトのより良い在り方と実践)

【第三巻】『ワークプレイスの知 苦手意識があるワーカーのための法を味方につける方法!』
(歴史を根本から理解し生成AIの活用法までを学べる法規範・構造)

現場での実務経験、日本文化や思想の探究、そして最新テクノロジーの活用を統合し、「一隅を照らす」知恵として凝縮した一冊です。Kindle Unlimited(読み放題)にも対応しておりますので、ぜひお手元に置いてご活用ください。

パラーツ計画技術研究所 知の構法構築家 鈴木邦彦

【8月15日 終戦の日に寄せて】

本日8月15日は終戦記念日です。苛烈な時代の中で「後世の日本人のために」と手触りのある至誠を尽くして現場を守り、国を支え、命を繋いでくださった先達に心より感謝申し上げます。
現代を生きる私たちが、足元の現場で一隅を照らし、共感(シラス)と至誠をもって次世代に良い仕事・良い環境を引き継いでいくことこそが、先達への最大の報恩であり、真の「知恵の継承」であると信じています。(パラーツ×Gemini)

ワークプレイス
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管理人

パラーツ計画技術研究所 代表 / 一級建築士・工学修士

専門領域:建築構法・建築生産・ワークプレイスデザイン・ものづくり経営
主要資格等:一級建築士 / 監理技術者 / 儀礼本科修了 / 茶道文化検定
実績・執筆:Amazonカテゴリ1位獲得著者(単著3冊)、公益財団法人 建築技術教育普及センター テキスト共著 ほか

【パラーツにおける「3つの探求軸」】
■ 建築構法の専門家として
一級建築士として長年建築の現場や監理に携わってきた視点から、構法学の本質を現場実務に活かすことを探求してまいりました。当ブログ「パラーツ」にて、その知見と技術的成果を余すことなく公開していきます。

■ ものづくり経営学の探求者として
ものづくり経営学に基づくマネジメントを探求し、現場実務のマネジメントに活かす実践的な方法を伝えていきます。

■ 日本歴史・文化の探求者として
日本の歴史の探求者として、先達に感謝しながら、歴史の本質と先達の思いを未来へ繋いでまいります。

【学歴・職歴】
・1987年:明治大学大学院 博士前期課程修了(工学修士)
・1987年-1997年:集工舎建築都市デザイン研究所
・1997年-2002年:機械土木系事業会社
・2002年-:インテリア・什器系事業会社
・2022年-:パラーツ計画技術研究所 設立
「建築・都市・土木・インテリア」という多様な領域にまたがり、「開発・設計・監理・管理」という多角的な実務経験を長年にわたり積み重ねてまいりました。

【執筆・著書実績】
[単著]
・『ワークプレイスづくり 安心とゆたかさのために』
・『ワークプレイスづくり 現場哲学を持ち創意工夫を凝らす方法!』
・『ワークプレイスの知 苦手意識があるワーカーのための法を味方につける方法!』

[共著・公的テキスト等]
・『インテリアプランナー更新講習テキスト ワークプレイスのリ・デザイン』(公益財団法人 建築技術教育普及センター)
・『インテリアプランナー更新講習テキスト New NormalとWorkplace』(公益財団法人 建築技術教育普及センター)
・『SD別冊25 近未来実験集合住宅NEXT21「部品3パート」』
・『コンバージョン[計画・設計]マニュアル「サブシステム・インフィル」』
・『群居29 特集X年目のすまい』 ほか

【ブログ運営の目的と基本姿勢】
当ブログは、これまでの人生の中で縁をいただいた専門・組織・分野における多様な実務経験と実直な学びを基に、ワークプレイスに関連する技術的成果により、これからの未来を生きる後世の役に立つために創業した「パラーツ計画技術研究所」の公式ブログです。

自らの専門分野を広義・狭義にわたり説明すると共に、関連する先達や第一人者の成果を尊重・引用させていただきながら、読者の実務や人生に役立つ「生身の知恵(単なる知識ではなく、本質を見抜く智慧)」のプラットフォームとして発信を行っています。

[参考文献およびAI協働ポリシー]
本記事の執筆にあたっては、時代や分野を越えた「より良い方法」を導き出すため、各分野の先達や第一人者の知見を拝受すると共に、AI(Google Gemini)との対話を通じて得られた知見を情報の整理および構造的な考察の補助として活用しています。人間の「身体感覚(手)」とAIの「知(脳)」が尊厳を持って協働し、時空を越える「安堵」の空間を追求する――これからの時代における「人間とAIの共生」のあり方を、本ブログを通じて実践・記録しています。

※当ブログからの外部リンクは、記事コンテンツ間の内部リンク、著書への案内、および先達・第一人者の公式サイト/YouTubeへのリンクのみで構成されています。直接の広告リンク(アフィリエイト等)は含みませんので、安心してお読みください。

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