こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、ドラッカーの仕事論の3回目「自分事にすること」について説明いたします。
はじめに
仕事論の1回目では、被雇用者が中心の社会であることが前提で、肉体労働者の社会的地位は下がっていき、これからの仕事は、知識労働者の生産性が鍵となることを学びました。
仕事論の2回目では、「働く」を構成している「仕事」と「労働」は根本的に違うことを学びました。仕事は、誰かの望みのために果たすべきもので客観的に存在するものであるのに対して、労働は、主観的・認識的に捉えられるものです。そして、それぞれに違うセルフマネジメントが必要であることを学びました。
〇被雇用者中心の社会:「ドラッカー・知的労働と肉体労働の階級分離」
〇仕事と労働:「ドラッカー・仕事と労働」
仕事論の締めくくりは、自分事にすることです。中川先生の講義を紹介いたします。
参考講義:ピーター・ドラッカー 自分毎とすること
(講師:中川先生)
●前提
・ドラッカーが、仕事について、主として動機付けの視点から分析したもの。
・人々の生産性は、結局は「動機」による。
●自分毎とすることに成功した例
・組織の成功と自己の成功を同一視していた20世紀の日本の労働者たち。
・徒弟制度を色濃く残し、自らの仕事に誇りを持つドイツの職人集団。
●成功例を体系化・科学化する成果のイメージ
・自らが自らのマネージャーである。
・自分が自分を管理できるようになっていく。
・自発的な責任意識を育てることがポイント。
・自分の人生の主役は自分である。
●自発的な責任意識を育てる3つのポイント。
1.職務実行を可能とする手段。
2.自己管理手段(フィードバック)。
3.学習と革新。
参考動画:ピーター・ドラッカー 自分事とすること
考察
私たちが、生産性をどのように捉えるかによりますが、お金儲けだけに捉われた協議の経済学的な視点ではなく、生産性を上げるということは、社会が何ら喜ぶような貢献をすることであると捉えると、分かりやすいと感じています。
仏教・禅で、「自由」や「自灯明」、そして「縁起」という教えがあります。言葉は違いますが、これらの教えに通ずるところがあると感じています。別の記事コンテンツを参考にして、イメージしてみてください。
〇自由:「Zen 禅語 自由」
〇自灯明:「Zen 自灯明 法灯明」
〇縁起:「Zen 縁起」
まとめ
base 自分事にする
ドラッカー・仕事と労働でも書きましたが、自分事にするとは、私たち一人ひとりのワークを自分のライフワークにどう近づけていくかが鍵だと思います。ライフワークに近づけば必然的に自分事になります。