こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「IE」について説明いたします。
はじめに
ワークプレイスのはじまりは、アメリカのフレデリック・テーラー(1856-1915)による科学的管理法の思想を色濃く受け継いだ「テーラリスト・オフィス」と言われていますが、IE(アイイー)は、この科学的管理法が起源です。
ムダを最小限にして、価値を最大限にする見方・考え方と、それを実現する技術です。
IE(アイイー)とは?
●IEの定義
(日本インダストリアル・エンジニアリング協会 HPより)
・IEの定義(日本IE協会・2008年)
「価値とムダを顕在化させ、資源を最小化することでその価値を最大限に引き出そうとする見方・考え方であり、それを実現する技術です。仕事のやり方や時間の使い方を工夫して豊かで実りある社会を築くことを狙いとしおり、製造業だけでなくサービス業や農業、公共団体や家庭生活の中でも活用されています。」
・IEの定義(米国IE協会 AIIE=現IISE 1955年)
「IEとは、人・モノ・設備の統合されたシステムの設計・改善・確立に関するもので、そのシステムから得られる結果を明確にし、予測し、かつ評価するために、工学的な解析・設計の原理や方法とともに、数学・物理学・社会科学の専門知識と技術とを利用する。」
参考動画:ダイジェスト版:IEって何?
参考HP:日本インダストリアル・エンジニアリング協会・IEとは
次に、カイゼンベースの解説を紹介いたします。
IE・インダストリアルエンジニアリングとは
参考動画:IE・インダストリアルエンジニアリングとは【IE実践講座 IEの概要:第1章】
(カイゼンベースより)
●IEとは?
現場作業、事務所業務において、最適な方法を追究するための分析手法や改善手法のこと。
●IE手法活用の狙い
1.科学的な根拠をもとに対策している。
2.イメージだけでなく、数字で事実を判断し要因を見つけ改善している。
3.1度限りの改善にとどまらず、繰り返し改善する仕組み・手法を活用している。
●IEのメリット
1.記号化・図表化することにより、共通の言葉で検討ができる。
2.分析手法さえ間違えなければ、誰でも「同じ結果」が得られる。
3.事実を「定量的」に分析するため、出てきた問題点に対して納得感が得られ易い。
4.改善や標準化を体系的に実施することができる。
●IEの父と呼ばれる2人の人物
フレデリック・テーラー(1856-1915)
フランク・ギルブレス(1868-1924)
考察
IEは、工場や執務室を対象として発展してきましたが、建築現場やワークプレイスの現場を工場に見立てると、活用できる方法を見いだせると考えています。
とにかく、科学的な根拠を導入することが先決です。
まとめ
base 科学的管理法を意識する
科学が、分からなかった事柄が分かるようになり誰でもやることができることだとイメージすると、建築とワークプレイスの現場には、対象となる項目がたくさんあります。
意識して、改善を積み上げることが重要です。