こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「一切皆苦」を説明いたします。
まえがき
この一切皆苦ですが、よく内容を理解しないと、この言葉を聞いただけでネガティブに聞こえるため、聞きたくない言葉だと感じています。
釈迦は、人間は不完全である、人生は思い通りにならないことの連続だから、自分は完全で、何でも思い通りにあるという勝手な思い込みを避けて、有意義な人生を送りなさいと教えてくれていると解釈しています。
古舘伊知郎さんの分かりやすい説明をご紹介いたします。
参考講義:人間は不完全である「一切皆苦」
(講師:古舘伊知郎)
●前提
・釈迦の教えは、思い通りにならないことがあまり無いのなら必要ない。
・だが、残念ながら人生は思い通りにならないことの連続。
・釈迦は、ネガティブでないとは言えない。
●真理とは
・本当につらい時が来た時の「お守り」。
●一切皆苦とは
・楽しいことを求めてしまう、これが苦のサイクル。
・分かりやすい解釈:人間は不完全な動物だ。
●精神的な天動説
・科学の発展により天動説から地動説に変わった。
・釈迦は、精神的な地動説を天動説に変えたのかもしれない。
(精神的な天動説の解釈:精神的な思い込み)
参考動画:人間は不完全である「一切皆苦」
考察
「苦」の意味が「思い通りにならないこと」ということは、何度か聞いたことがありますが、「精神的な天動説」という説明ははじめて聞き、なるほどと思いました。
ガリレオなどが、観測や理論展開で天動説を展開したように、精神的な真理を解き明かしているものと解釈しました。天動説と言われても普段の生活で意識できる訳ではないため、真理とは、分かっていると何らかの救いがあるものと解釈することにしています。
あとがき
あとがき
思い通りにしたい、思い通りにならないと考えたくないという感情は誰にでもありますが、真理として、人生は思い通りにならないことの連続だと認識しておくと、精神的に追い詰められることが少なくなると思っています。