こんにちは、パラーツの鈴木です。
この記事コンテンツは、私が仏教や禅の考え方を学んでいる「YouTube動画・大愚和尚の一問一答」で「2024年5月12日・大愚和尚からの緊急提言」を見て、激動する世界情勢や社会状況の中で、ワークプレイスを活用して活動する一人ひとりのワーカーが何をすべきか?を問うために書いています。
はじめに
私たち、一人ひとりが、自分で学び、自分ができることをしっかりと考えて何かを行うことができるかかを考えるきっかけのためにお伝えします。
前提は、仏教=私たちがゆたかに生きるための教え
なぜ、私が大愚和尚から仏教と禅を学ぶようになったのかは、別の記事コンテンツ「禅語から学ぶ」の考察に書いています。当時の私の直観からでしたが、良い学びを得ることができて、その教えを体得することが、自分の技につながると感じているからです。
そもそも、仏教にはどういう意味があり、約2500年続いていると言われる仏教の本質的な価値が分からなくて、大愚和尚等から学びはじめました。これかも大愚和尚をはじめ様々な仏教学の先生方から学び続けていきたいと考えています。
仏教の本質は、死後の弔いとしての葬送儀礼ではありません。
この世で、私たちが生きている間に「私たちがゆたかに生きるための方法」の教えなのです。
参考動画:大愚和尚からの緊急提言
緊急提言の内容から学ぶ
気のエネルギー
「社会というのはエネルギーで動いている、そして、人間社会のエネルギーは「私たちの気持ちが集まったものなので、私たち一人ひとりが元気になり活気が良くなることで、大きな力のエネルギーとなり社会を動かすことができる。」というお考えです。
「経済が悪いとか政治が悪いとか、そういう面がたくさんあると思いますが、ただ他人の責任にしているだけでほんとうに良いのか?」というお考えです。
私は、この動画を見て頭をよぎることは、150年ほど前の明治維新の時代に、福沢諭吉さんが、学問のすゝめで提唱されていた「個人個人が学んで、自律した個人の集まりで国の独立を保つ」という考え方です。150年ほど前に求められていたこととほぼ変わらないということは、活気のある方が、それほど増えていないのかもしれません。
パラーツがフィールドとしているワークプレイスでは、別の記事コンテンツで説明したように「自律・共感、そして創造性」が求められています。私たちの個人個人の気のエネルギーが上がり、より良く集まることは大切だと感じています。
○自律・共感、そして創造性:「オフィス・ワークプレイスの歴史」
禅語・知足
誰かの責任にするのではなく、私たちは何をすれば良いのか?知足という禅語で説明されました。
「「たるをする」という一般的な解釈を超えて、自分を知って、自分ができることを丁寧に積み上げていく、私たち日本人が一番得意としているやり方をやれば良い。」という提言です。
技術者は、このプロセスが最も得意です。このコツコツという技術者が歩むプロセスが出来る人は、成果を見据えて根拠を積み上げていくので崩れることがないから強いのです。
*禅語とは、禅の教えの表現で、自分の感情をコントロールするヒントになる言葉のこと。
○禅語とは:「Zen 禅語から学ぶ」
禅とは?・宗教とは?
禅とは?
「ブッダが亡くなった後、仏教が色々な地域に伝わって行く中で色々な地域の文化等の影響から余計な装飾がついたが、ある時期に極限まで削り落としていって、ブッダの唱えた教えの「本質」に立ち戻ろうとした動きがあった。」
「その活動、余計な装飾を削り落とすことによって、物事の本質を見極めて行こうとする姿勢が禅」と説明されています。
禅について、他の定義を調べると、「仏教の真理を言葉によらずに師から弟子へ伝えていく営みです。そして、禅の特徴:不立文字・以心伝心」です。
禅については、別の記事コンテンツ「Zen 禅語から学ぶ」に仏教と禅語を含めて説明してあります。
宗教とは?
私は、宗教とは何だろうと調べた時期もあります。宗教の意味で一番納得した説明は、「人間には自分自身の能力をはるかに超える願いがあるから、信仰があり、それを埋めるために宗教がある。」というニュアンスの説明です。私は一神教論者ではなく多神教論者で、無宗教論者ではないため、自分の努力では超えられないことを何とか乗り越えたい時に「神様・仏様・ご先祖様ありがとう」と唱えます。その時の私の心の中には、たくさんの神様・仏様。ご先祖様がおられます。
考察
福澤諭吉さんの学問のすゝめの最終編17編が発行された1868年(明治元年)から156年経ちました。明治・大正・昭和・平成、そして現在の令和、歴史を調べると、良いこともありましたが、戦争や災害なども色々な有事がありました。社会が平和な時は、社会の波に乗っていれば安らかに過ごせるかもしれないですが、現在の社会はどうでしょう?
少なくとも、私自身は、長く戦争の無い(江戸時代と現在)安定した時代に生を受けたことを奇跡と捉えて、時代との巡りあわせに感謝しながら、これからはじまるであろう厳しい時代に向けて、思いつく限りで自分の出来ることを積み上げていこうと思っています。
パラーツは、社会にとって良いと思われることを自己判断して積み上げていきます。
まとめ
base 禅と禅語からの示唆を大切に
大愚和尚さんのご説明では、現状を解決するための拠り所となっているのは、禅と禅語です。これは、仏教や禅の分野の先達からの示唆です。学べることはたくさんありますので、ご自身で何ができるか探してみてください。
参考文献等
参考文献 道元・ひろさちや:100分de名著 正法眼蔵 NHKテキスト 2016.11