こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、ドラッカーの「公的機関のマネジメント」について説明いたします。
はじめに
今まで、5回にわたり企業の成果のマネジメントについて説明してきましたが、今日は、公的機関のマネジメントです。私は民間人で公に勤めた経験がないため、公的機関のマネジメントは、想像することが難しい領域です。
営利目的ではない組織体である公的機関のマネジメントと目標の立て方を学ぶことで、営利目的の民間との違いや指標とすべきことが見えてくると思います。
公的機関のマネジメントについても、中川先生のビジネス研究で詳しく説明してくれている動画を紹介いたします。
参考講義:ピーター・ドラッカー 6~8.公的機関のマネジメント
(講師:中川先生)
●前提
・公的機関は絶対に必要。
・営利目的以外の仕組みがあって今日の社会は機能している。
・公的機関は、社会の余剰資源によって回っている。
●公的機関のマネジメントの鍵
・事後的な利益を基点とするのではなく事前的な予算を基点とすること。
⇒予算を使って、利益以外の結果にきちんとコミットする。
●「成果にコミットする」公的組織づくりの最もシンプルで効果的な方法
・「事業の目的」を明確にする。
・「事業の目的」を定量的に測れるようにする。
・定量的な結果でPDCAを自発的に回せるようにする。
・定量的な結果で組織成果について厳しく監査される。
参考動画:中川先生と読むピーター・ドラッカー 6~8.公的機関のマネジメント
考察
利益とは異なる代わりの定量の目標で、みんなの目標をうまくひとつの方向にまとめていこうという発想です。
公的機関の目標はあいまいになりがちだと思いますので、目標を明確にして、定量的に測り、その数値を基にして評価することは大切なことだと思います。
まとめ
base 定量的な成果の創造
社会の余剰資源を予算とする活動で、どのような項目をどんな数量で達成すれば納得感があるか?できる限り曖昧にならないように、あらかじめ創造して明確にする必要があると思います。
参考図書等
参考図書 P.F.ドラッカー:【エッセンシャル版】マネジメント 基本と原則 ダイヤモンド社 2011.04.11