こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「基準と標準」について説明いたします。
はじめに
基準と標準の違いは、これらの言葉に対応する英語を調べると、イメージしやすいと思います。
基準は「基本・一定の要件・基礎」、標準は「水準・平準・平均」がポイントです。
一般的な「基準」と「標準」の定義
●基準の定義
辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになる。
・判断の拠り所や行動の目安には、基準と標準のどちらも用いられる。
・物事の基礎となる。
・満たさねばならない一定の要件。
・社会で実践的に望ましい性質や水準をさし、規範や標準のような用い方をされる。
【類語】
尺度・物差し・目安・拠り所・規準・クライテリア・criterion・basis
参考HP:コトバンク・基準
●標準の定義
辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになる。
判断の拠り所や行動の目安には、基準と標準のどちらも用いられる。
平均的なこと。また、その程度や度合い。
【類語】
水準・レベル・普通・平均・一般・ノーマル・レギュラー・level
参考HP:コトバンク・標準
●クライテリオン・クライテリア(用語)
意思決定や判断を行なうための基準、尺度、規範となる標準等を示す言葉であるクライテリオン、そして複数形のクライテリアに別の記事コンテンツで説明していますので、参考としてください。
〇判断基準等:「クライテリオン・クライテリア(用語)」
建築・ワークプレイスの「基準」と「標準」
●建築関連法規等
建築関連法規の各法規には、法の目的を達成するための基準・標準が体系的に整理されています。各法規の目的は、別の「建築関係法規・法の目的」を参考にしてください。各法規の目的の意味を比較することで、複数の法規を体系化して実現したい社会秩序と法毎の役割が分かります。
〇建築関係法規・法の目的:「建築関係法規・法の目的」
●公的標準とメーカー標準
ワークプレイスを構築する際には、公共工事標準仕様書・公共工事標準図等の公が作成した標準と共に、空間の構成要素のメーカーやそのメーカーが属する団体等で標準を作成しています。
工事の際のトラブルを未然に防ぐものですので、必要に応じて確認が必要です。
考察
ワークプレイスは民間資本です。動産と異なり簡単に移動することができないため、品質を担保するためには必要な法的や制約、公的標準、メーカー等の標準がしっかりと決まっていると感じています。
斬新な設計や施工が求められる場合、これらの基準・標準とのバランスをうまく保つことがポイントとなります。
まとめ
base 基準・標準のポイントをおさえる
まずは、基準・標準の定義のイメージをしっかりと持った上で、それぞれの業務の基準・標準を明確にしていくことが必要だと思います。
パラーツ・ブログでは、ワークプレイス構築・改修・保全に必要な基準・標準をシンプルに、かつ体系的に伝えていこうと考えています。