構法 学としての構法と生産から学ぶ

こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、学問としての「建築構法と建築生産」について説明したいと思います。

はじめに

私は、自分の専門の建築構法と建築生産を学び続けながら設計と施工を実践して来ました。建築構法と建築生産は、建築学の中で専門分化されていない全体の仕組みを対象とする学問のため、学問としての本質を把握することが難しいと感じられることが多いです。

建築構法は、ある分野の全体を示す論理構造や社会構造等の「構造」と同等の意味、統合の学、建築各部の定石を探求する学問等と評されますが、参考文献の[論考2]仕組と隙間・科学で、内田祥哉先生のまなざしについて、権藤智之先生が説明されている文章が分かりやすいので紹介いたします。

内田祥哉は語る [論考2]仕組みと隙間・科学

「建築構法や建築生産には、時代や地域に共通する特徴とそれを成立させる原則が存在する。(中略)原因と結果の関係について客観的な説明を試みることができるのではないか。
(中略)個人の志向やプロジェクトの特殊性を取り去った下地においては、建築のつくりかたに原則を見いだすことができるのではないか。」
内田祥哉は語るp.288より引用

考察

「時代や地域に共通する特徴とそれを成立させる原則」は、一般的な言葉では「真理」と解釈されることが多いです。真理とは、いつどんなときにも変わらない正しい物事の筋道にあたります。
パラーツは、建築構法と建築生産の成果をベースにさせていただいて、ワークプレイスのものづくりの原則に必要なことを補いながら、成果を出していきたいと考えています。
ワークプレイスに必要な原則と感じている内容は、随時、パラーツ ブログに記事コンテンツとしてアップして行こうと思っています。ワーカーとワークプレイスの視点で、ものづくりに必要と感じることを多岐にわたりアップしていきます。

まとめ

base 原則の重要性を意識する

内田祥哉先生のお考えの中で、個人の志向やプロジェクトの特殊性=仕上げと解釈されています。時代毎、個人個人の多様な仕上げ(個性)を最適にするには、下地が大切であると意識されることが重要だと思います。下地がしっかりしていれば、仕上げは自由になるということです。

参考文献等

参考図書:内田祥哉は語るp.288(鹿島出版会) 2022.03.25

構法・生産
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管理人

●名  称:パラーツ計画技術研究所
●名  前:代表 鈴木邦彦
●生年月日:1961年生まれ
●専  門:建築構法・建築生産
●資格 等:一級建築士
      監理技術者
      工学修士
      儀礼本科修了
      茶道文化検定

●ブログ運営の目的
第一の人生で、縁をいただいた専門・組織・分野での貴重な実務経験と、自ら行なってきた学びを基に、ワークプレイスの技術でしっかり成果を出して、後進や社会に貢献したいと考え創業したパラーツ計画技術研究所のブログです。
このブログで、安心とゆたかさに関連する事の基本的な考え方とやり方を伝えていき、『ワーカーのための論理的な基盤』の一翼を構築し更新することを目的にしています。

●学歴・職歴
1987年 明治大学大学院博士前期課程修了
1987年-1997年 建築士事務所
1997年-2002年 機械土木系事業会社
2002年- インテリア・什器系事業会社
2022年- パラーツ計画技術研究所
・「建築・都市・土木・インテリア」という多様な領域の実務経験
・「開発・設計・監理・管理」という幅広い領域の実務経験

●実績・執筆(共著)
・群居29 特集X年目のすまい
・SD別冊25 近未来実験集合住宅NEXT21 「部品3パート」
・コンバージョン[計画・設計]マニュアル 「サブシステム・インフィル」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「ワークプレイスのリ・デザイン」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「New NormalとWorkplace」

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