こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、建築基準法の技術的基準の概要について説明いたします。
まえがき
技術的基準の解釈について説明いたします。一般的に、安全や品質などを確保するために、技術的な活動等を行う際の基準となるものです。この技術的基準の最低ラインで、国民の生命、健康及び財産の保護を図ろうとするものです。
建築基準法に定められている技術的基準は、目的と構成で説明したように、「単体規定」と「集団規定」の2つに大別されます。
〇単体規定・集団規定:「建築基準法 目的と構成」
技術的基準の概要
単体規定
●敷地:衛生、安全の確保
雨水排水溝の設置や盛土等。
●構造耐力:地震等による倒壊の防止
構造部材を構成する建築材料の種類・寸法、構造計算等。
●防火・避難:火災からの人命の確保
耐火構造などの建築材料の種類・寸法、避難階段の幅、耐火性能検証・避難安全検証等。
●一般構造:衛生、安全の確保
採光窓の大きさ、階段の寸法など。
●建築設備:衛生、安全の確保
給排水設備、エレベーター等。
集団規定
●接道規制:交通上・安全上・防災上・衛生上の観点
災害時の避難路、消防活動の場、採光・通風等を確保するための接道の確保等。
●用途規制:土地利用の混乱防止
住宅と工場の混在を防ぐための用途地域に応じた立地制限等。
●形態規制:市街地環境の維持・保全
容積率制限、斜線制限等。
考察
建築基準法を学ぶ時、まず、この単体規定と集団規定の概念を良く理解することが、とても大切だと感じています。目的は、あくまでも、その建築のオーナーや賃貸者等の人間のためです。そして、生命と健康を守ることが第一義で、その次に財産の保護があります。
単体規定は、建築の中における技術的基準です。
集団規定は、近隣、街区、街との関係での技術的基準です。他者へ迷惑をかけない、街区等としてより良くしていくということです。
あとがき
base 技術的基準の概念を掴まえる
技術的基準の内容や数字は、検索すれば直ぐに知ることができますので、解釈が重要になります。法の条文を読んでよく理解できない時に様々な説明を参考にすることは良いことですが、技術的基準の概念を理解していないと判断できません。技術的基準の概念をしっかりと掴まえてください。