こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、「戒律を善き習慣にしよう!」と題して説明いたします。
まえがき
戒と律の一般的な意味やニュアンスを理解した上で、人生の方向性や物事の進め方などを教え導いてくれる指針として、戒律を説明していきたいと考えています。
定めやルール的なニュアンスですが、仏教を例にする方が分かりやすいと感じています。
戒とは?
●一般的な意味
・いましめ、さとす、慎むべきことという意味です。
・危険や過ちを避けるために警戒や用心をすること。
●仏教的な意味
・求道者が、安らぎへと向かうための心の道しるべ。
・五戒(ごかい)
①不殺生(ふせっしょう):生物を殺さない、傷つけない。
②不偸盗(ふちゅうとう):他人のものを盗まない。
③不邪淫(ふじゃいん):誠実な人間関係を大切にする。
④不妄語(ふもうご):嘘をつかない。
⑤不飲酒(ふおんじゅ):お酒など心を乱すものに流されない。
・命じられたことでも罰則がある訳ではありませんが、求道者が本当の安らぎを得るための自身の心を守る道しるべです。
律とは?
●一般的な意味
・物事を行う時に基準となる規則や法則。
●仏教的な意味
・集団の調和と秩序を守るためのルール。
・善友と共に学ぶ、修行の道を守る道しるべ。
・律は、安心して共に活動ができるよう、互いの信頼を守り環境を整えるために欠かせないもの。
考察
私たちと集団や社会との関係は、自分としての自分がいる、所属する集団の中での他者との関係がある、所属していない数多の集団との関係です。
自分自身、自分と他者、自分と所属する集団、自分と所属していない数多の集団との関係をより良くするきまりが、広義の法とすると、戒律は、自分自身、自分と所属する集団のきまりにあたります。戒律と広義の法の概念は、より良く生きるためにはとても大切な概念だと思います。
あとがき
base 自身と集団のために
戒律は、それぞれの目的のためのきまりです。法と似た概念ですので、概念として掴まえて、適切に運用する必要があると思います。
参考文献
参考図書 佛心宗 大叢山 福厳寺:慈光 ナーランダ出版 202507
