こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、以前の真の成功Succeedでも紹介しました内村鑑三さんの「勇ましい高尚なる生涯」について、もう一度書きたいと思います。
〇後世への最大遺物:「真の成功 Succeed」
はじめに
私は、自分自身の精神をケアする時、いつもこの言葉に戻ります。
社会状況の厳しさを感じる様々な情報の中、自分をケアする考え方とやり方を遺してくれた内村鑑三さんに感謝しながら、この文章の意味を常に意識しています。
勇ましい高尚なる生涯・原文「後世への最大遺物」
すなわちこの世の中はけっして悪魔が支配する世の中にあらずして、
神が支配する世の中であるということを信ずることである。
失望の世の中にあらずして、希望の世の中であることを信ずることである。
この世の中は悲嘆の世の中でなくして、
歓喜の世の中であるという考えをわれわれの生涯に実行して、
その生涯を世の中への贈物としてこの世を去るということです。
勇ましい・高尚とは?
勇ましいとは?
辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになります。
・意気が盛んで勢いがあり、恐れずに危険や困難に向かっていく勇敢なさま。
・活気にあふれ、人を奮い立たせる勇壮なさま。
・積極的な気構えがあるさま。
参考HP コトバンク・勇ましい
高尚とは?
辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになります。
・学問・技芸等の程度が高く上品であること。
・けだかくてりっぱなこと。
・高潔な志しをもっていること。
参考HP コトバンク・高尚
若松英輔さんによる解釈
若松英輔さんは、人生についての内村鑑三の考え方を以下のように説明しています。
・人生は、決して目に見える業績のみで測られるものではなく、業績は結果の一形式にすぎない。
・人生とは業績ではなく、その過程すなわち生きることへの態度においてのみ測られる。
⇒最近読んだ「日本人は国土でできている」で、この「態度」について言及していました。ここをしっかりと意識して、自分にできることを確実に行わないといけないと感じています。
〇態度:「日本人は国土からできている から学ぶ」
関連:ノブレス ・オブリージュ
ノブレス・オブリージュのように、貴族たれと言われても難しいのは事実です。ただ、なぜそのように言われているか、どうしたらノブレス・オブリージュに近づけるのか、意識しながら実践することが重要と思っています。
〇ノブレス・オブリージュ:「オルテガ 大衆の反逆から学ぶ」
まとめ
base 勇ましくあれ、高尚であれ
社会状況の変化をウォッチしていると、どなたが発信しているどんな情報が、現状の日本を正確に表しているのか?それを見極めることがたいへん難しく、どのような対応をするべきか悩むところです。
「悪魔が支配する世の中にあらずして、神が支配する世の中である」という文章の奥深さです。
衝撃的な情報もあるため冷静さを失いかける時もありますが、冷静さを保ち自分の精神をケアしながら「希望」「歓喜」という考えを生涯に実行していかないと、後世に対する責任が果たせないのではないかということだと解釈しています。
参考文献等
参考文献 内村鑑三・若松英輔:100分de名著代表的日本人 NHKテレビテキスト2016.01.01
参考文献 内村鑑三:後世への最大遺物 青空文庫 1999.12.31