保全視点の基盤とは?

こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、保全視点で「基盤」について説明いたします。

はじめに

パラーツは、基盤という概念を大切にしています。建築構法が建築の基盤を成す概念のように、ワークプレイスの構築・改修・保全を安心でゆたかにするためには、基盤が必要だと考えているからです。

基盤の概念として、社会基盤としてのインフラストラクチャー、建築の基盤を成す概念としての建築構法を説明したいと思います。

我々の身体と精神の基盤に加えて、物、建築、ワークプレイス、都市の基盤をしっかりとケアし保全していくことが「安心とゆたかさ」に繋がると信じています。

基盤とは

辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになります。

・物事を成立させるための基礎となるもの。
・おおもとになる物事。

ワークプレイス等に関連する類語
根拠、基礎、基本、根本、根幹、基軸、基(もとい)、初歩、要(かなめ)、主軸

基盤を表す英語
basis 基礎、基本、基準、根拠、基盤、基
foundation 財団、基盤、基礎、下地、基金、土台

参考HP コトバンク・基盤

インフラストラクチャーとは

辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになります。

・社会的基盤施設・社会資本のこと。
・下部構造の意味で、社会的経済基盤と社会的生産基盤を形成するものの総称。
・一般建築より寿命も長くする必要があり、長期的な展望を必要とするもの。

参考HP コトバンク・インフラストラクチャー

建築構法・建築の基盤を成す概念

明治大学・門脇耕三先生の説明のポイントをまとめさせて頂くと以下です。

・建築構法は、人体構造や社会構造などと同様のニュアンスを持つ語。
・構法は、建築の基盤を成す概念である。
・建築構法は、英語では「building construction」と訳される。
・1877年ジョサイア・コンドルの講義には、「Architecture and Building construction」。
・辰野金吾の講義には、建築構法学、建築構造学、建築材料学の内容が含まれた。

建築学のスタート時点では、どんな材料を使り、どのような構造方式で、どのように全体を構成していくかが問われたのだと思います。

参考HP 門脇耕三:アートスケープsince1995 Artworks 構法

まとめ

base 基盤をしっかりする。

何事においても言えることですが、基盤をしっかりと保全しておかないと、それぞれの本来の能力を充分に発揮できないです。なぜなら、基盤は物事を成立させている基礎だからです。
普段から意識して「基盤を整える」ことが重要だと感じています。

保守・ケア・保全
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管理人

●名  称:パラーツ計画技術研究所
●名  前:代表 鈴木邦彦
●生年月日:1961年生まれ
●専  門:建築構法・建築生産
●資格 等:一級建築士
      監理技術者
      工学修士
      儀礼本科修了
      茶道文化検定

●ブログ運営の目的
このブログは、私の今までの人生の中で、縁を頂いた専門・組織・分野での貴重な実務経験と自ら行なってきた学びを基にして、ワークプレイスに関連する技術的成果を出して後進や社会に貢献したいという想いで創業した、パラーツ計画技術研究所のブログです。
このブログは、各分野の先達や第一人者の成果も引用させて頂きながら「安心とゆたかさ」に関連する基本的な実践方法を伝え、ワークプレイスの技術に関する論理的な基盤の一要素を構築することを目的にしています。

私の専門は建築・建築構法ですが、このブログの記事コンテンツは建築以外のこともたくさんアップしています。その理由は、建築は目的ではなくワークプレイスを構築するための手段だからです。
目的は、読者の方々に活用して頂いて、身らのより良い成果を出すための基盤として頂くことです。健康と強みを育みながら、社会と後世に貢献して頂きたいです。歴史と伝統を正しく理解し大切にして、長く愛されるものづくりを続けるための記事コンテンツをアップしていきますので、役立てて頂けると幸いです

●学歴・職歴
1987年 明治大学大学院博士前期課程修了
1987年-1997年 建築士事務所
1997年-2002年 機械土木系事業会社
2002年- インテリア・什器系事業会社
2022年- パラーツ計画技術研究所
・「建築・都市・土木・インテリア」という多様な領域の実務経験
・「開発・設計・監理・管理」という幅広い領域の実務経験

●実績・執筆(共著)
・群居29 特集X年目のすまい
・SD別冊25 近未来実験集合住宅NEXT21 「部品3パート」
・コンバージョン[計画・設計]マニュアル 「サブシステム・インフィル」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「ワークプレイスのリ・デザイン」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「New NormalとWorkplace」

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