法体系を学ぼう

こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、建築関連法規の体系を具体的に示して、法体系について説明したいと考えています。

法の体系

一般的に、法の体系は以下のようになります

・憲法 日本国の最高法規
・法律 国会の両議院の議決を経て制定されたもの
・政令 内閣が制定する命令
・省令 各省大臣が発する命令
・告示 国家や地方公共団体などが、ある事項について広く一般に公式に伝えること
・通達 内部的な命令(各省等)
・条例 地方公共団体が自治権に基づき、法令の範囲内で議会の議決によって制定するもの

公法と私法

法は、大きく公法と私法に分かれます。

公法

・社会の利益、公益を保護する法
・国家・公共団体の内部関係、国家又は公共団体相互間の関係、またこれと個人の関係を定めた法
・権力・服従の関係、不平等者間の関係を規律するもの

私法

・私人の利益、私益を保護する法
・個人相互間の関係を規律法
・平等・対等の立場で結ばれた法律関係

建築関連法規の体系

建築基準法の体系

法律:建築基準法
政令:建築基準法施行令
省令:建築基準法施行細則
告示・通達:国土交通省告示等(HP:国土交通省・通達一覧参照)

建築士法の体系

法律:建築士法
政令:建築士法施行令
省令:建築士法施行細則
告示・通達:国土交通省告示等(HP:国土交通省・通達一覧参照)

民法(私法)の体系

法律:民法
政令:民法施行令

消防法の体系

法律:消防法
政令:消防法施行令
省令:消防法施行規則
告示:総務消防庁・法令参照

建設業法

法律:建設業法
政令:建設業法施行令
省令:建設業法施行規則

関連

建築関連法規に関する記事コンテンツは以下です。
〇建築関連法規の目的比較:「建築関連法規・法の目的

考察

ワークプレイスを設計・施工していると様々な法的な解釈が必要になる場面がありますが、一般的な法体系、公法と民法の違い、建築関連法規の体系を把握した上で適切な解を出すには、経験が必要と思います。まず、法を俯瞰して見てください。

まとめ

base 法についてイメージする

今回の記事コンテンツは、法の体系を説明しましたが、別の記事コンテンツで、目的・特徴・解釈方法について、基本的なことを説明していますので、参考にして頂いて、法をイメージしてみてください。

〇法の定義・目的・特徴:「法とは?・目的と特徴
〇法の解釈方法:「法解釈とは?

参考文献等

参考文献 伊藤正己・加藤一郎:現代法学入門[第4版] 有斐閣 2020.01.25

構法・生産
kunihiko Suzukiをフォローする
管理人

●名  称:パラーツ計画技術研究所
●名  前:代表 鈴木邦彦
●生年月日:1961年生まれ
●専  門:建築構法・建築生産
●資格 等:一級建築士
      監理技術者
      工学修士
      儀礼本科修了
      茶道文化検定

●ブログ運営の目的
第一の人生で、縁をいただいた専門・組織・分野での貴重な実務経験と、自ら行なってきた学びを基に、ワークプレイスの技術でしっかり成果を出して、後進や社会に貢献したいと考え創業したパラーツ計画技術研究所のブログです。
このブログで、安心とゆたかさに関連する事の基本的な考え方とやり方を伝えていき、『ワーカーのための論理的な基盤』の一翼を構築し更新することを目的にしています。

●学歴・職歴
1987年 明治大学大学院博士前期課程修了
1987年-1997年 建築士事務所
1997年-2002年 機械土木系事業会社
2002年- インテリア・什器系事業会社
2022年- パラーツ計画技術研究所
・「建築・都市・土木・インテリア」という多様な領域の実務経験
・「開発・設計・監理・管理」という幅広い領域の実務経験

●実績・執筆(共著)
・群居29 特集X年目のすまい
・SD別冊25 近未来実験集合住宅NEXT21 「部品3パート」
・コンバージョン[計画・設計]マニュアル 「サブシステム・インフィル」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「ワークプレイスのリ・デザイン」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「New NormalとWorkplace」

kunihiko Suzukiをフォローする
タイトルとURLをコピーしました