こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、2024年6月に放送された100分de名著の番組「宮本常一さんの忘れられた日本人」で説明された一文を伝えたいと思い、今日の記事コンテンツを書いています。
はじめに
忘れられた日本人の最終回:第4回「世間師」の思想の番組中に説明頂いたものです。時代の流れが早すぎると感じてしまう現代で「進歩」を意識することの重要性を気づかせてくれます。
「何が進歩であるのか」を考えること
第4回「世間師」の思想の番組中説明より
「(中略)失われたものがすべて不要であり、時代おくれであったのであろうか。
(中略)これからさきも人間は長い道を歩いてゆかなければならないが、何が進歩であるのかということへの反省はたえずなさなければならないのではないかと思っている。
進歩しなくても良いとは言っていないが、何が進歩なのかということを考えないとだめ。(中略)」
進歩とは?
進歩は、一般的にはこのような意味で使われます。
・しだいに、より良い方や望ましい方へ変わっていくこと。
・発展や進化などの類語に比べ、進歩は人間の精神・文化等について用いられる。
忘れられた日本人とは?
番組は、私たちの根底にある「生活意識や文化」の中で忘れてしまっているであろうことを気づかさせてくれる内容でした。
1.もうひとつの民俗学
柳田国男や折口信男とは違い、こころではなく「もの」を入口とした民俗学であるとの説明でした。
2.伝統社会に秘められた知恵
寄合などの民族システム等の価値の説明でした。
3.無名の人が語り出す
歴史の教科書に載るような、貴族・武士・偉人などを中心とした社会の記述を「大きな歴史」に対し、大きな歴史では取り上げられない庶民の歴史を「小さな歴史」として、その重要性の説明等です。
4.「世間師」の思想
自分が生まれた故郷から移動して外の世界を渡り歩いて学んできた人の説明です。
世間師として学んだ最後の疑問が「何が進歩であるか?」という問いです。
考察
時代の流れが早く、大量の情報を簡単に得られて、SNSやブログなどの媒体で自ら発信ができる現代、何が進歩なのか?、何が退歩なのか?
まとめ
base 進歩を意識する感覚
個人個人、また組織毎に異なると思いますが、大切なことは、すべての内容が進歩でないかもしれないと意識する事ではないでしょうか?
参考文献等
参考文献 宮本常一・畑中章宏:100分de名著 忘れられた日本人 NHKテキスト 2024.06