こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、保守について説明いたします。
はじめに
保守とは、保ち守る(こと)という意味で、それまで続いてきた・続けられてきた状態を維持し続けることや維持するための取り組みや主張を指します。
保守という言葉は、建築界では主に設備等のメンテナンスの用語として使い、「正常な状態を保ちながら、そこが損なわないように保つこと」を指します。
保守という言葉には、それまで続けられてきた状態を維持するための取り組みには思想的な面もあり、今までの状態・考え方・風習・伝統を根本からは変えないで、その思想を重んじて守っていこうとする考え方です。「保守的な思想や立場」を指す意味合いです。
保守思想に基づき、西部邁さんと藤井聡さんの対談でインフラや地域の自律等の大切さをご説明してくれている動画で学びましたので、紹介いたします。
言葉の意味を大切にしながら、事柄の本質を説明されていること、私は、言葉の原意にはすごく気をつけて活動しているため、たいへん勉強になりました。
築土構木の思想
(対談:西部邁さんと藤井聡さん)
・大衆社会論
・エコノミクスは、元々オイコスノモスと言って、オイコス:家、ノモス:秩序である。
・政府の府は、元々家という意味。
⇒家政学のように、国民に基づく政府が家を切り盛りしないとおかしい。
・リスク:確立的に予想できること。
・クライシス、デインジャー:予想できないこと。
⇒未来は予測できないから公共事業と公共活動が必要で、大まかな予測を立てる。
・地方ではなく、地域
・地域が、おおまかな網での自律をすることが良い。
⇒公共活動があって、はじめて自律できる。
・長期計画がないと、資本主義は機能しない時が来ることは歴史で検証されている。
・情報という言葉(日露戦争の頃から)の意味:元々は特殊で限定されたもの
⇒情報という言葉に踊らされてはいけない。
・知識・ナレッジ
1.テクニカルナレッジ・技術ナレッジ
2.プラクティカルナレッジ・実践知 ←こちらが大切。
・総合知:全然違う次元の全体像を築き上げること。
・モダン:近代
⇒モデルやモードの類似語
⇒大量化、模型化、流行化
Together Alone・いっしょに一人で(オルテガ)
・ビジネス:ビスは忙しい。
・スクール、スクレ:暇
⇒(本来は、時間をゆっくりと使って学ぶべき)
参考動画:西部邁×藤井聡「築土構木の思想:前編」
参考動画:西部邁×藤井聡「築土構木の思想:中編」
参考動画:西部邁×藤井聡「築土構木の思想:後編」
考察
私は、自分自身も含めて一人の人間の能力には限界があり、現代の方々が最も優れているという考え方がなく、歴史を歩んできた先達の方々には、感謝しながら学ばせて頂くことがたくさんあると思っていますので、保守的分類だと思っています。
ただ、イデオロギー・主義・イズムとは、そのような考え方や立場を言葉で表現したもので、ある思想や言葉には捉われる必要がなく、単純に、自分の力だけでは乗り越えることができない願いを神や仏に祈るように、だれもが、安心でゆたかなワークができることに貢献できればと思っています。
まとめ
base 保守を意識する
改革という旗印に踊らされることなく、先達が私たちのために遺してくれたものをしっかりと把握して、改革が必要であれば、その根拠を自分の頭で考えて納得し、根拠を明らかにして、少しづつ試しながら行っていく。そういう地道な努力が大切だと思っています。
別の記事コンテンツで説明した保守思想の父 エドマンド・バークの「過去から相続した歴史的な財産に対して永遠に微調整をすること」という感覚が大切ではないでしょうか?
〇エドマンド・バーク:「オルテガ 大衆の反逆から学ぶ」