日本の伝統色を活かす

こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「日本の伝統色」について説明いたします。

はじめに

私は、古美術や骨董を趣味としているため、日本の伝統色には少し馴染みが深いですが、日本の伝統色は、普段の生活の色合いと若干異なり、身近に感じる機会が少ないかもしれないです。
日本人の感性により育まれてきた日本の伝統色は、ある時期に何等かの理由であまり使われなくなったのかもしれないですが、あらためて捉えると、これらの色には様々な可能性が眠っています。。

日本の伝統色は、日本の長い歴史の中で日本人の感性が紡ぎ出した色で、以下の特徴があります。
・先史以来の四季の移ろいが、色名になっている。
・王朝の雅が色名になっている。
・先達の日々の生活の営み、生活の文化が色名になっている。

日本の伝統色

色の意味

日本の伝統色は、歴史と文化、そして自然を味わうための最適なコンテンツだと考えています。きれいという感性だけではなく、色の奥にある「意味づけ」を味わうことが大切です。

基礎的な知識として、基本色彩語と4つの色名分類(二次元的色彩語・技術的色名・文学的色名・商業的色名)があります。日本の歴史と文化の中での先達と色との係り方が分かり、そこに意味が感じられます。

色の好みは、個人によりまちまちですが、好き・きれいという感性だけでなく、今まで伝わってきた物語として感じると、好みに意味づけが加わるかもしれません。
パラーツの例では、個人の好みの延長で、コーポレートカラーとして、「留紺(とまりこん)」(人類最古の植物染料で、これ以上はどう頑張っても濃い色に出来ない)を選択しています。

色のとりあわせ

赤・紫・青・緑・黄・茶・黒白・金銀・多色等、各種の色系の配色によって、神社や外構等・室内装飾の建築、和服、陶磁器、日本画、和菓子の色のとりあわせが表現さえています。その色のとりあわせには不思議な魅力があります。

考察

日本の伝統色に触れ、日本の伝統色を知り、日本の伝統色からの創造し再構築することで、歴史により積む上げられた意味づけを感じ取ることができると思います。

まとめ

base より良いマッティング

日本の伝統色や伝統模様、一見、デザインが難しく感じてしまうかもしれませんが、クオリティが高く現代のデザインにマッチしている例はたくさんあります。

参考文献等

参考文献 福田邦夫:すぐわかる日本の伝統色改訂版 東京美術 2011.08.30

参考文献 下中直人:とりあわせを楽しむ 日本の色 平凡社 2009.09.17

伝統・文化
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管理人

●名  称:パラーツ計画技術研究所
●名  前:代表 鈴木邦彦
●生年月日:1961年生まれ
●専  門:建築構法・建築生産
●資格 等:一級建築士
      監理技術者
      工学修士
      儀礼本科修了
      茶道文化検定

●ブログ運営の目的
第一の人生で、縁をいただいた専門・組織・分野での貴重な実務経験と、自ら行なってきた学びを基に、ワークプレイスの技術でしっかり成果を出して、後進や社会に貢献したいと考え創業したパラーツ計画技術研究所のブログです。
このブログで、安心とゆたかさに関連する事の基本的な考え方とやり方を伝えていき、『ワーカーのための論理的な基盤』の一翼を構築し更新することを目的にしています。

●学歴・職歴
1987年 明治大学大学院博士前期課程修了
1987年-1997年 建築士事務所
1997年-2002年 機械土木系事業会社
2002年- インテリア・什器系事業会社
2022年- パラーツ計画技術研究所
・「建築・都市・土木・インテリア」という多様な領域の実務経験
・「開発・設計・監理・管理」という幅広い領域の実務経験

●実績・執筆(共著)
・群居29 特集X年目のすまい
・SD別冊25 近未来実験集合住宅NEXT21 「部品3パート」
・コンバージョン[計画・設計]マニュアル 「サブシステム・インフィル」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「ワークプレイスのリ・デザイン」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「New NormalとWorkplace」

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