伝統と文化・伝統文化と民俗文化財

こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、「伝統と文化・伝統文化」について説明いたします。

はじめに

私たちは、日本人としてこの国土に生まれ育ち、毎日を無事に豊かに過ごせているにもかかわらず、伝統と文化について、どのようなイメージを抱いているか?
良く分からないのであまり意識していない方が多く、残念ながら、ほとんど方が、あまりイメージしないで毎日を過ごしているのかもしれません。

私自身は、伝統芸能を理解して楽しんでいきたいと思いながらも、楽しむ領域までに至っていないのが事実ですが、幼少の頃から伝統工芸への憧れが強かったため、伝統と文化には興味があり、一般の方よりは、文化や伝統を意識したいという想いが強い方だと感じています。

そこで、伝統と文化、伝統文化の定義を説明しますので、伝統と文化を意識しながらイメージするところからはじめると、日本の奥深い良さを感じることができると思います。

伝統と文化、背景としての技術

伝統とは?

辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになります。

伝統とは、下記のような有形無形の系統が過去から伝えられた文化遺産で、様式にとらわれずに精神的態度が受け継がれて、停滞的でなく創造的な要素であるべきもの。

・規範的なもの
・風習・風俗・習慣・しきたり・傾向・様式・信仰・制度・思想・学問・芸術・技術・血筋

文化とは?

辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになります。

人間が持つ技術で、自然を加工して、自分達が心地よい状態を作ってきた総体。

・人類が理想を実現していく精神活動。
・人類がみずからの手で築き上げた有形・無形の成果の総体。
・文化は、人類が今までに行ってきた技術開発の累積と解釈されることもある。

背景としての技術

伝統と文化の定義をイメージすると、背景に技術的要素(考え方・やり方)があることが分かります。

技術の主な特徴は有効期限があることですから、伝統や文化を司っている技術の再構成・再解釈・開発が、伝統や文化の創造的な要素のポイントです。

伝統文化と民俗文化財(東京都・文化庁等の資料による)

伝統文化は、日本の長い歴史の中で人々に受け継がれてきた茶道や華道などに代表される文化。

民俗文化財は、文化財保護法で定められている「人々が日常の生活の中で生み出し、継承してきた有形・無形の伝承で人々の生活の推移を示すもの」とされています。

参考URL:東京都:日本の伝統・文化理解教育の推進

参考URL:文化庁:日本の伝統文化を未来へ伝える -民俗文化財の保護制度-

2017年に講談社さんから発行された英語で日本文化を簡単に表現するテキスト+DVDの「日本の伝統文化」を参考にして項目をまとめると下記のようなものです。

皇室
相撲、歌舞伎、坐禅、忍者、落語、花火、陶芸、屋形船、能楽、雅楽、写経、漆芸
茶道、武道、華道、書道
寺、神社、城、温泉、日本庭園、日本家屋
日本酒、和菓子、日本茶、精進料理、だし・うまみ調味料、箸
着物、和装小物、仏像、浮世絵、浴衣、和紙、和風看板、折り紙、風呂敷、印鑑
日本の夏

東京オリンピックの際に、訪れる外国人に対して「日本伝統文化」を説明するという主旨のテキストですので、外国人に人気のある伝統文化が厳選されているように感じます。

考察

伝統と文化をより良い方向へ

先達が築き遺してくれた多くの伝統文化に触れながら、伝統と文化の定義のイメージを膨らませて、背景としての技術を感じると、何等かのヒントが隠れているかもしれません。

まとめ

base 伝統と文化に触れる

伝統と文化には、時代に合っている事柄、時代遅れとなっている事柄、どちらかの判断がつかない事柄がありますから、実践(学び・体験)して良さを判断したいものです。

実践は、計画的に行わないと難しい面がありますが、きっと伝統と文化には、私たちが気づいていない価値がたくさん眠っています。

参考文献等

参考文献 内田祥哉:【対訳】現代建築の作られ方 市ヶ谷出版社 2004.03.29

参考文献 週刊おもてなし純ジャパENGLISH 講談社 2017

伝統・文化
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管理人

●名  称:パラーツ計画技術研究所
●名  前:代表 鈴木邦彦
●生年月日:1961年生まれ
●専  門:建築構法・建築生産
●資格 等:一級建築士
      監理技術者
      工学修士
      儀礼本科修了
      茶道文化検定

●ブログ運営の目的
第一の人生で、縁をいただいた専門・組織・分野での貴重な実務経験と、自ら行なってきた学びを基に、ワークプレイスの技術でしっかり成果を出して、後進や社会に貢献したいと考え創業したパラーツ計画技術研究所のブログです。
このブログで、安心とゆたかさに関連する事の基本的な考え方とやり方を伝えていき、『ワーカーのための論理的な基盤』の一翼を構築し更新することを目的にしています。

●学歴・職歴
1987年 明治大学大学院博士前期課程修了
1987年-1997年 建築士事務所
1997年-2002年 機械土木系事業会社
2002年- インテリア・什器系事業会社
2022年- パラーツ計画技術研究所
・「建築・都市・土木・インテリア」という多様な領域の実務経験
・「開発・設計・監理・管理」という幅広い領域の実務経験

●実績・執筆(共著)
・群居29 特集X年目のすまい
・SD別冊25 近未来実験集合住宅NEXT21 「部品3パート」
・コンバージョン[計画・設計]マニュアル 「サブシステム・インフィル」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「ワークプレイスのリ・デザイン」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「New NormalとWorkplace」

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