こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、ソクラテスとプラトンについてのご説明です。
はじめに
出来る限り真理や本質な事柄を見極めてワークプレイスの最適化を目標としているパラーツにとって、ソクラテス・プラトンからの学びは欠かすこと出来ない大切なことです。
私が、今までに学んきた経験から「無知の知」は最高の知恵であると実感しています。
ソクラテス・プラントン
古代ギリシャの哲学者
・ソクラテス(BC469頃~BC399)
・プラトン(BC427~BC347)
人類の教師・哲学の父・哲学の祖などといわれるソクラテスと、その弟子のプラトンです。
「生きるとは何なのか?」「ほんとうとは何か?」を追究するため、対話を重視した活動をされていましたが、不敬罪で告発され、ソクラテスは死刑になっています。
ソクラテスの弁明は、ソクラテス自身が有罪であると知りながら、公衆の前で、一切の妥協を許さずに自分の信念を表明した内容を弟子のプラトンがまとめたものです。
無知の知
●「無知の知」の考え方が、不敬罪の理由になったともいわれています。
●無知の知とは? 自分が不完全であることに気づく状態のこと。
●「人間が最も知恵に満たされた状態」とソクラテスが言っています。
・ソクラテスの弁明には「知らないのに何か知っているように思っている男にくらべ、ソクラテス自身は、知らないから、そのとおりにまた、知らないと思っている。(中略)知らないことは知らないと思う、ただそれだけのことで、まさっているらしい。」という記述があります。
⇒知恵とは、物事の正しい筋道を判断して処理していく心の働きですから、「知っている」つもりが邪魔になる。という意味ではないかとわたしは理解しました。
●無知の知を実践するには、とても勇気が必要であるといわれています。
真理の追究
真理を追究する人
このソクラテスの時代からの歴史を振り返ると、
世の中をしっかりと見つめながら真理や本質的な事柄を追究してまとめた先達は、けっして多くないようですが、奥が深い内容をしっかりとまとめて頂いていると感じています。
真理を追究する3つの事柄
①科学的・哲学の両方にまたがる事柄: 自然や宇宙などの真理の追究
②人間に関する事柄: 哲学や仏教等による人間の真理の追究
そして、
③人間を超越した世界: 宗教・魂の世界
考察
ソクラテスとプラトンの根本的な考え方は以下の通りです。
・みんなで議論しながら、一つ一つ自分の頭で追究していく、
・その議論を通じて、自分が知っていると思っていたことがそう言われてみると知らなかった。
・そういう、自分の無知に気づくプロセスを通じて、
・真理に一歩一歩近づいていく。
ビジネスの原則である、成果を上げるために「集中すること」、
イシュー度のようなところと通ずると感じています。
*イシュー度:論じ考えるテーマ等のうち、解を導き出す必要性の高さ
関連
古社名刹巡拝の旅という雑誌の東大寺 森本公誠長老からの御言葉として以下があります。
「ギリシャの哲学者以来「みすからを知る」精神が大切です。自分自身を熟知せぬまま生きている大人が多いけれど、失敗しても許される年齢の時に自分を知り、感受性を磨き、「人間とは何か」を子どもの時から考えることが重要です。そして、感性を磨くことで目に見えないメッセージを感得できるようになってほしい。」
(古社名刹巡拝の旅 第1号 千年インタビーより)
約2500年に渡り、このテーマは、ずーっと続いているということです。
まとめ
base 着実に、一歩一歩、真理を積み上げる
検索が発達した現代は、以前に比べると、いつでもどこでも事柄の本質に近い内容は調べられます。
情報を選ぶ審美眼を磨き、情報の信憑性の見極めを行ない、各々の業務の最適化をするために必要な真理や本質的な事柄に積上げは、それほど難しくないことです。それをしっかりやると、きっと充実した組織になると思います。
参考文献等
参考文献 齋藤孝:人はなぜ学ばなければならないのか 実業之日本社 2011.02.07
参考文献 若松英輔:考える教室 大人のための哲学入門 NHK出版 2019.03.13
参考文献 安宅和人:イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」 英治出版 201011
参考文献 集英社:古社名刹巡拝の旅 第1号 平城の都 奈良 2009.04