こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は「構法 統合の追求」について考えてみたいと思います。
はじめに
パラーツは、ワークプレイスというフィールドで、私たちの生産活動に一番必要と思われることを最適に統合することに価値を置いています。
統合とは
・二つ以上のものを合わせ、ひとつのものにすること。
・広義には、複数の要素が、ある規則に従い結合して秩序あるまとまりを形成すること。
・英語でintegrationですから、同化(assimilation)とは違うニュアンスになります。
・統合は、似ているニュアンスの総合と異なり、連関しながらまとまるイメージです。
建築の統合の学・総合の学
建築構法・建築生産は、統合の学で、総合性を大切にしています。
内田祥哉先生の本の「内田祥哉は語る」の表紙に「建築のその他であり、すべて」とあります。このような境地の解釈は色々とあると思いますが、私は、この部分がないと多種多様な建築空間はうまくいかないことがあるということを教えていただいていると感じています。
ワークプレイスで統合するモノコト
パラーツには、ワークプレイスというフィールドで何を統合していくべきなのか?という問いがあります。
・オフィスのモノの標準的な構成方法は既に検討されている。
・ワークプレイスは多様な解を求めるので、新たな標準を検討しても有効性は難しい。
・ワークプレイスは、住宅のようなプライベートな空間でなく、オフィシャルな空間(建築では業務用途)のため、他者との関わりを充分に意識した統合となります。
・物事を実現するための技術と、「こころ」を制御するための技術にヒントがあると感じています。
考察
建築学は、工学部の中の文系と例えられるほど、工学的要素以外の多様な知識が必要な分野です。
現代は、イノベーションが強く求められている時代ですから、どのような視点で多様な知識を集めて、自身のテーマへ統合・総合していくかが重要になってくると思います。
まとめ
base 統合・総合という概念
統合や総合は、専門分化や縦割りとは反対・相反する方向だと思いますので難しいですが、重要で必要な概念であることは事実です。
参考文献等
参考文献 権藤智之・戸田譲:内田祥哉は語る (鹿島出版会) 2022.03.25
参考文献 松村秀一:「内田祥哉追悼展」で思い出しあるいは発見したいくつかの大事なこと 新建築2022.04