こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「技能(スキル)と技術の伝承」についてです。
はじめに
一般的に、技能(スキル)と技術はどのように伝承されるのかを説明いたします。パラーツがこれから創造していくワークプレイスのものづくりの考え方とやり方(広義の技術)は、体系化して後進へ継承していくつもりです。また、技能(スキル)と技術の違いは、別記事を参考にしてください。
技能(スキル)と技術の違いは、「技能(スキル)の技術の違い」を参考にしてください。
技術・技能伝承は、企業発展の礎
私が参考とさせていただいている技術技能教育研究所さんの考察によると、「技術・技能伝承は、企業発展の礎である。」という示唆をされているので、共感いたします。
現代には、カスタマーの価値観の多様化・商品やサービスのコモディティ化のスピード激化という2つの大きなニーズ変化の潮流がありますから、より一層、伝承に加えた創造が必要だと思います
技術・技能伝承のポイント
(技術技能教育研究所の考察による)
現場任せから仕組み化へ
「伝承は、企業の人材育成などのように重視されることは少なく現場任せになる傾向がある。技術・技能伝承に成功する企業の多くは、仕組みとして技能・技術伝承を推進している。」という考察です。
技能者・技術者は、技術の価値・必要性・醍醐味を肌感覚で理解していますが、それが理解出来ていない場合は、現場任せ・現場頼りになる傾向があり、技術・技能伝承がうまくいかなくなる傾向となってしまうと思います。伝承の仕組みが大切ということです。
技術と技能を一体化すべき
本来は未分化であった技能と技術を一体化して扱うことで、体験からの価値を出しやすい技能と、理論からの価値を出しやすい技術で、開発力(スピードと精度)が高まるのだと思います。
固有技術・技能の明瞭化
・固有技術・技能であればこそ、技能・技術継承の対象。
・固有技術・技能の内容と所在を明確にする。
・暗黙知が介在していると伝承は思うように進まない。
・暗黙知の特性を見極めて、背景・原理・判断などを明らかにする必要がある。
という考察です。
技術創造・指導者を超える後継者
・扱う技術・技能は時代によって変化する。
・今の技術や技能よりも「今ある技術・技能を状況に合わせた技術・技能」へ変えること。
・今日の時代に合った技術や技能にリファインして、次代の技術・技能を創造すること。
・そして、指導者を超える後継者を育てること。
という考察です。
リアルなワークプレイスに必要な技術
リアルなワークプレイスの構成は、動産部分と不動産部分に分かれます。動産部分は、素早い社会のニーズ変化へすぐに対応しなくてはなりませんが、不動産部分は、自然科学に対する対応や、民間資本としての制約がありますから、動産よりはゆっくりと変化していくものと捉えています。
建築界では、後進の技術者や職人へしっかり継承すべき技術・技能がたくさんあります。
考察
現実には、なかなか出来ることではありませんが、後継者が師匠を超えることで、文化はより発展すると解釈すると、後継者は、その意思だけはを持つべきであると感じています。
まとめ
base 競争と発展の原動力はHowにある
技術・技能は、広義な意味を含めて、英語のHowにあたります。技術の醍醐味が理解出来ていないと分からないことかもしれないですが、Howに鍵があると私は思っています。