プロジェクト・マネジメント

こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、マネジメントの概念を説明した後に「プロジェクトマネジメント」について説明いたします。

はじめに

マネジメントやプロジェクト・マネジメントは、ワークプレイスの生産管理や維持管理に大切な役割と考えています。事業全体のマネジメントを基にして、それぞれのプロジェクトに合うプロジェクト・マネジメントの具体的な定義と役割を検討していく必要があると思います。

マネジメントとは?

●一般的なマネジメントの定義

一般的に「マネジメントとは、業務等の成果を最大化するために、組織やプロジェクトの運営や管理を行う一連のプロセスで、運営と管理のために必要な意思決定を行うこと。」
というイメージです。

●ドラッカーが定義するマネジメント

「マネジメント」は、現代経営学の父(もしくはマネジメントの父)といわれるP.F.ドラッカーの「マネジメント(ビジネス書籍)」が有名です。ドラッカーの書籍:マネジメントには、マネジメントの一般的な意味に加えて、ドラッカーの根底にある考え方である「人間の本当の幸せ」や「よりよい社会を作っていくための企業や組織のあり方」が書かれているといわれています。

幼少期に第一次世界大戦(1914年)を体験し、様々な社会の生態を観察してきたドラッカーからの重要なメッセージだと感じています。

「イズムに代わるべきもの。それが、マネジメントである。」
「組織をして、高度の成果をあげさせることが、自由と尊厳を守る唯一の方策」という示唆で、我々、各個人や組織が成果をあげることの大切さを教えてくれています。

プロジェクト・マネジメントとは?

●参考動画1:カイゼンベース プロジェクト・マネジメント入門講座

建築やインテリアで一般的なプロジェクト・マネジメントの定義を探すのは難しいため、主に製造業の例をまとめ動画で説明して頂いているカイゼンベースさんの「プロジェクト・マネジメント入門講座」を紹介いたします。分かりやすい動画です。参考としてください。私は、建築の一現場をプロジェクトと捉えて比較しています。

プロジェクトの大きな特徴
有期性明確な開始と終了。
唯一無二の成果物。
段階的詳細化。

プロジェクトを司るプロジェクト・マネージャーを、オーケストラなどの指揮者に例えて、分かりやすく説明されています。

参考動画: カイゼンベース プロジェクト・マネジメント入門講座

●参考動画2:カイゼンベース プロジェクト・マネジメントに求められる留意点

堅持すべき価値観
・誠実さ:インテグリティーと説明されていることに納得です。

プロジェクト・マネジメント・ライフサイクル遵守
・重要度が高いのは、計画フェーズ。

プロジェクト目標・指針設定の進め方
・成功の定義や方針の明確化。
・メンバーの紹介・役割範囲。
・コミュニケーションの土台作り。

参考動画:カイゼンベース プロジェクト・マネジメントに求められる留意点

なお、カイゼンベースさんは、トヨタ生産方式に基づく「カイゼン」をベースに、様々な示唆を与えてくれるコンテンツを提供してくれています。

参考HP カイゼンベース

建築やインテリアにおいて

建築やインテリアの一つの案件の特性を見ると、カイゼンベースさんがまとめているプロジェクトの特徴にほぼ合致すると解釈しています。

最高にスマートにプロジェクトを成功させるために必要なことをすべて行い、高品質なプロジェクトをデザインして納期内にしっかりと終わらせるというのが、プロジェクト・マネージャーの役割です。

まとめ

base 最高にスマート・Win-Winの実現

プロジェクト・マネージャーは、このように、①最高にスマートで、②関係者全員がWinである「Win-Winの実現」を目指すべきだと考えている。
そのためには、原則から外れないように、しっかりとした実践に即した理論の積み上げが、重要だと考えています。

なぜなら、判断の拠り所となる判断根拠のクオリティが、プロジェクトの成果を大きく左右することになるからです。判断根拠については、別の記事コンテンツを参考にしてください。

〇判断の拠り所:「拠り所とは?(用語)
〇判断の規準:「クライテリオン・クライテリア(用語)

参考文献等

参考文献 P.F.ドラッカー マネジメント ダイヤモンド社 2011.04.11

参考文献 ドラッカー・上田 淳生 100分de名著マネジメント NHKテレビテキスト 2011.06.01

構法・生産
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管理人

●名  称:パラーツ計画技術研究所
●名  前:代表 鈴木邦彦
●生年月日:1961年生まれ
●専  門:建築構法・建築生産
●資格 等:一級建築士
      監理技術者
      工学修士
      儀礼本科修了
      茶道文化検定

●ブログ運営の目的
このブログは、私の今までの人生の中で、縁を頂いた専門・組織・分野での貴重な実務経験と自ら行なってきた学びを基にして、ワークプレイスに関連する技術的成果を出して後進や社会に貢献したいという想いで創業した、パラーツ計画技術研究所のブログです。
このブログは、各分野の先達や第一人者の成果も引用させて頂きながら「安心とゆたかさ」に関連する基本的な実践方法を伝え、ワークプレイスの技術に関する論理的な基盤の一要素を構築することを目的にしています。

私の専門は建築・建築構法ですが、このブログの記事コンテンツは建築以外のこともたくさんアップしています。その理由は、建築は目的ではなくワークプレイスを構築するための手段だからです。
目的は、読者の方々に活用して頂いて、身らのより良い成果を出すための基盤として頂くことです。健康と強みを育みながら、社会と後世に貢献して頂きたいです。歴史と伝統を正しく理解し大切にして、長く愛されるものづくりを続けるための記事コンテンツをアップしていきますので、役立てて頂けると幸いです

●学歴・職歴
1987年 明治大学大学院博士前期課程修了
1987年-1997年 建築士事務所
1997年-2002年 機械土木系事業会社
2002年- インテリア・什器系事業会社
2022年- パラーツ計画技術研究所
・「建築・都市・土木・インテリア」という多様な領域の実務経験
・「開発・設計・監理・管理」という幅広い領域の実務経験

●実績・執筆(共著)
・群居29 特集X年目のすまい
・SD別冊25 近未来実験集合住宅NEXT21 「部品3パート」
・コンバージョン[計画・設計]マニュアル 「サブシステム・インフィル」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「ワークプレイスのリ・デザイン」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「New NormalとWorkplace」

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