こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、ものづくり経営学における「経済・産業・企業・現場」の考え方を説明いたします。
まえがき
社会、産業、企業、現場を貫く概念として、経済と経営という言葉があります。経済と経営の語源の意味を調べるとこのようになります。
経済の語源は、経世在民という言葉です。「世の中をうまく治めて人々を苦しみから救う」というような意味です。社会と貨幣制度、そして供給側の体制と密接に関連していると思います。要するに、頑張っている民が困らないように、政治的な役割を担っている方はしっかりと役割を果たすということです。
経営の語源は、仏教の経典からという説を引用すると、経営の経は経典の経糸(たていと)で、経営の営は緯糸(よこいと)にあたります。経糸とする理念をしっかりと持って、企業等が緯糸(よこいと)にあたる創意工夫を行うことで、社会に価値を届けながら発展していき、産業と社会も発展していくということです。
ものづくり経営学の藤本隆宏先生が、ものづくり経営学における経済、産業、企業、現場の考え方について、分かりやすく説明して頂いていますので、ご紹介いたします。
参考講義:経済・産業・企業、そして現場
(講師:藤本隆宏先生)
●背景
・産業調査をする場合、一般の経済学の理論はほとんど当てはまらない。
・経済学は、産業のダイナミクスに弱い。
●経済とは
・「現場/現物」の積み上げから「経済」を論じることができる。
・「交換(mathing)」と同時に「付加価値の流れ(flow)」.
●ものづくり経営学とは
・産業の経済学
参考動画:経済・産業・企業、そして現場
考察
私が、藤本先生の講義を聞いていていつも感服することは、現場や現物を見ないと正確には分からないとおっしゃっていることと、結局は、現場の成果の積み上げが日本のGDP・世界のGDPになるというご説明です。
生産側の役割としての企業や個人事業主が、社会や市場に対して、何らかの価値を出して、それが評価されれば「三方良し」で、個人個人がより良い生き方をして、企業も社会も良くなるということです。ただし、その前に政治上の課題等があるのだと思います。
そうでない場合は、今のものを壊さないと売れない、発展できないという道になってしまいます。
あとがき
base 先達の成果を学ぶ大切さを知る
個人事業主が社会と市場に価値を認めて頂かないと良い方向になりません。企業も同じです。目先のことばかりを追うだけでは、インプットが足りないため、どんどん苦しくなっていくことになってしまうのではないでしょうか?
歴史を振り返ると、膨大な量の先達たちの努力の結晶としての成果があります。それを知れば知るほど、感謝すると共に、次の世代である私たちに託してくださっていることが分かるようになります。それそれがしっかりと学ばれることをおすすめいたします。
参考文献等
参考文献 鈴木邦彦:ワークプレイスづくり 安心とゆたかさのために Kidle出版 2025.06.21