こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「反欧米論」について学びたいと思います。
はじめに
週刊クライテリオン藤井聡のあるがままラジオで紹介頂いた「反欧米論」というタイトルと、覇権の歴史的な考察を聞いて、たいへん驚きました。
西欧が覇権を握ったのは、産業革命から20世紀後半までのごく最近のことで、西暦元年から今日までと近未来までのGDPで各国のシェアと推移をみると、西暦元年から産業革命までと今後は、中国とインドのGDPのシェアが7割~8割を占めているということ。
雑誌の特集記事を読むと、明治維新後の日本には、ユニバーサルな自然観と東洋独自の文明観があり、時代毎に折り合いをつけながら進んで来ましたが、日本においても、様々な理由から西洋近代(民主主義、資本主義、自由主義)が暴走して行き詰まりが見えているため、自分たちをしっかりと見つめ、「本当に必要なのは、自分たちの価値感をうまく言語化し、それを冷静に引き受ける力」というご説明でした。たいへん共感いたします。
参考解説:今こそ「反欧米論~アジアの新世紀~」を読め!
(解説:藤井聡さん)
・明治時代の脱亜入欧はそろそろ止めて「脱欧入亜」。
・世界のGDPのシェアと推移を見ると、アメリカ一辺倒の合理性がなくなっている。
・西欧と亜細亜(アジア)のGDPシェアが入れ変わっているのは、西欧が過剰な民主主義をやりすぎたことが原因と思われる。
・日本は、脱亜入欧や文明開化を取り入れて、欧米と亜細亜(アジア)の融合を行ってきた歴史が長いため、亜細亜(アジア)と欧米の架け橋になれるかもしれない。
参考動画:9割の国民が知らない世界史の実態とは?
考察
子供の頃から歴史を学んできた中で、中国の唐・隋や、インドから来た仏教との日本との関係、産業革命や大航海時代の欧米と日本の関係が、私の中ではあまり繋がりが意識できていなかったように感じていましたが、このGDPのシェアの説明で、イメージできるようになりました。
「自分たちの価値感をうまく言語化すること」が鍵だと思っています。
別記事コンテンツで説明しているように、私たちのアイデンティを育むためには、一人ひとりの価値観の一貫性、私たちの価値観の本質の共有が必要です。
○アイデンティと根っこ:「日本文化、アイデンティと根っこの大切さ」
まとめ
base 脱欧の意識からスタートする
まだまだ西欧へのあこがれや評価は変わらないと思いますが、現実を見て、我々のアイデンティティを育み、それを基準にして、何に価値を求めるかを意識することが大切だと思います。
参考文献等
参考文献 表現者クライテリオン・反欧米論 啓文社書房 2024.11.01