こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「縄文の美」について説明いたします。
はじめに
Discover Japanのニッポンの美に縄文から江戸までの美に関する歴史が掲載されていることを見て、時代ごとに関連する内容を含めて深堀して、ワークプレイスに繋げていきたいと感じましたので、本日の縄文からはじめたいと思います。
縄文を美という視点で見るようになったのは、火焔型土器との出合い(1952年)に衝撃を受けた岡本太郎さんが、考古学的解釈だけでなく現代美術的価値を雑誌発表されたことにはじまったといわれています。大阪万博の太陽の塔は、ハート形土偶がモチーフとされているともいわれています。
縄文時代の代表的な遺跡である三内丸山遺跡の紹介、代表的な土器である火焔土器の紹介、そして、小名木善行さんによる縄文文化・縄文文明についての説明することで、縄文のゆたかさを体感してみてください。
参考となる遺跡等
参考:山内丸山遺跡(世界文化遺産の一部)
最初に、縄文時代の大規模な集落跡(日本最大級)を紹介いたします。
・場所:青森県青森市大字山内字丸山
・縄文時代の「知恵・技術・精神文化」に触れることができる。
参考:火焔土器
縄文時代の代表的な土器である火焔土器を新潟県長岡市のホームページで紹介いたします。
・場所:馬高遺跡(新潟県長岡市)
・馬高縄文館等の長岡市の取組みに触れることができる。
参考動画:長岡市「ナルホド!ながおか」火焔土器発見から80年・縄文文化を世界に発信!
参考講義:縄文文明・縄文文化他
(講師:結実大学・小名木善行さん)
縄文文明・縄文文化
・文明:civilization・技術的
・文化:culture・人々の営み(精神的)
死者との共存
・縄文時代の集落は円形で中央に墓地があった。死者と共に共存していくとい考え方があった。
縄文時代の土偶・土器・足形付土板
・なぜか木製の土偶がない(縄文時代に木製技術は存在する)
・土偶・石偶が落とせば割れることから、妊婦の身代わり説が有力な説かもしれない。(諸説あり)
・初期の土器(穴があり水が漏る)は、底が平でなく土に埋めて使用。
・中期の土器は、窯の改良にともない穴がなく底が平になった。
・足形付土板(縄文時代、生まれた子供の半数は亡くなってしまった)
日本は世界の文化の中で、最も古い歴史・伝統・文化を育んできた国
・もっとも古い歴史があるとされている。
・歴史が連続しているということは、同じ民族で成長してきた国。
・神仙の住む理想の国、扶桑樹という植物
参考動画:今さら聞けない縄文文明とは何か?
参考動画:[歴史講座5]縄文時代を徹底解説!土偶・土器はなんなのか
参考動画:[歴史講座7]3万8千年前から存在した「縄文文明」の謎
関連
この記事コンテンツは、シリーズものにしています。縄文から各時代の美についてのリンクは下記になります。時代毎の美を感じて、ワークプレイスを想像してみてください。
○縄文時代:「縄文の美に学ぶ」 当記事コンテンツ
○弥生時代:「弥生の美に学ぶ」
参考:壺形土器・銅鐸(どうたく)・銅鏡(どうきょう)、吉野ケ里遺跡、登呂遺跡
参考動画1:【静岡/特別史跡】登呂遺跡 cahnnel WASABI
参考動画2:【歴史書から紐解く】邪馬台国と卑弥呼の真実
参考動画3:吉野ケ里遺跡で魏志倭人伝を読む
○古墳時代:「古墳の美から学ぶ」
参考:竹原古墳 壁画、埴輪(はにわ)、仁徳天皇陵
参考講義:【歴史講座13】衝撃・古墳の真実
○飛鳥時代:「飛鳥の美に学ぶ」
参考:法隆寺 釈迦三尊像
参考:奈良県 飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群
参考講義:聖徳太子 本当は何がすごいのか?
考察
ワークプレイスに日本の文化や伝統を盛り込むことで、私たちが忘れてしまっているであろう先人達の活動の営みに触れたいと考えております。
現代の価値や未来への空想を追いかけるだけでなく、先人が遺してくれた過去の価値に気づき大切にすることで、読者の方々が、それぞれに気づくことや活動に活かせることがあると思います。
まとめ
base 日本の原点から美をみつめる
私たちが美について検討する時、その美について深く考察することも重要だと思います。原点や系譜、活動の営みを理解した上でデザインしていくと、新しい世界に出合えるかもしれません。
参考文献等
参考文献 Discover Japan Vol.102 ニッポンの美 2020.04