こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、建築基準法の目的と構成について説明いたします。
まえがき
建築基準法の目的は、「建築物の敷地、構造、設備及び用途に関する最低の基準を定めて、国民の生命、健康及び財産の保護を図り、もって公共の福祉の増進に資すること」です。
建築基準法の他、建築関係法の目的を別の記事コンテンツでまとめていますので、参考として、どのような目的でこれらの法が立法されているか、そして、建築基準法の位置付けを再認識してください。
〇法の目的等:「建築関係法 法の目的」
建築基準法の構成
●大きく2つに分かれる
①「建築物に関する技術的基準」。
②その技術的基準を確実に適合させるための「建築確認等の手続き」。
●建築基準法関連の体系(別記事コンテンツ参照)
法律:建築基準法
政令:建築基準法施行令
省令:建築基準法施行細則
告示・通達:国土交通省告示、東京都建築安全条例等
〇法体系:「法体系を学ぼう」
建築確認等の手続き
●建築使用までの手続き
〇建築計画
・建築確認(設計段階)
〇工事着手
・中間検査(施工段階)
・完了検査(施工完了)
〇使用開始
●建築基準法で規定されている建築基準関係規定
単体規定(建築物の安全性確保)
・敷地(衛生・安全の確保)
・構造(地震等による倒壊の防止)
・防火・避難(火災からの人命の確保)
・一般構造・設備(衛生・安全の確保)
集団規定(健全なまちづくり)
・接道規制(避難・消防等の経路確保)
・用途規制(土地利用の混乱の防止)
・形態規制(市街地の環境の維持)
考察
私が最初に担当したプロジェクトの経験談ですが、役所の建築指導課で建築確認申請を受理してもらうため、申請のための書類と添付図面を作成して窓口の前で丸一日掛かけてテーブルで正本・副本を直し、ハンコを押して提出しました。それが、その頃の一般的な光景でした。
建築設計において、技術的基準を確実に適合させることはとても大切にされていることです。
あとがき
base 技術的基準の適合
技術的基準に抜け漏れや、大きな解釈違いがあるとトラブルの元になる可能性がありますので、十分な注意が必要です。
参考文献
参考図書 インテリアプランナー更新講習テキスト