こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「涅槃寂静」を説明いたします。
まえがき
「涅槃」というと、あの世に行ってからの出来事でとても難しい事柄だと感じます。私も仏教に興味を持ち、たいへん大きな可能性を持っている教えであると確信していますので、一切の苦しみがなくなった状態、もっと簡単に表現すると、自分が望んでいるものが得られない状態を離れること、このような境地になるトレーニングがあって、「涅槃寂静」は最終目的なのであろうと思っています。
参考講義:苦しみも何も無い「涅槃寂静」
(講師:古舘伊知郎)
●釈迦の仏教(原始仏教)とは?
・真理を悟ったので、興味があり聞いてくれる人だけに伝えるよ。
・生と死は一体と考えられている。
・魂や絶対超越の存在は認めていない。
・すべての出来事が、縁起の法則、因果の法則で成り立っている。
・釈迦は、輪廻を認めている。
●涅槃とは?
・一切の苦しみがなくなった状態のこと。
・平安の極み。
・決めつけのない世界。
・原始仏教の考え方では生と死は一体だから、死んでいくのが涅槃ではない。
・大乗仏教では、ファンタジックに死後に行くところと解釈している。
・普段の生活の中で、一瞬の「涅槃」が表れるがすぐに消えていくもの。
参考動画:苦しみも何も無い「涅槃寂静」
考察
原始仏教と大乗仏教で「涅槃寂静」に関して多様な解釈があるようですが、その多様な解釈がある中で、個人個人異なる私たちが自分にぴったりと合う解釈と出合うことが大切だと思っています。
毎日の忙しい生活の中で、ちょっと休まる瞬間、ほっとする瞬間、思い通りにならないことばかりの中で何らかの光が見えて納得する瞬間、この時だけは心が休まるという感覚を味わうことがあると思います。その感覚に近いのであろうと思っています。
あとがき
base 平安の極みを意識したい
平和で、穏やかで、幸福な状態です。現在の社会状況はほんとうに厳しい状態です。原因は様々だと思いますが、一般的には、「今だけ・金だけ・自分だけ」という言葉に集約されているように感じています。それで平安になるのであれば結構ですが、そうでないとするならば、もっと「平安の極み」を意識する方が増えることを祈っています。