こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、対症療法と原因療法(根本療法)について説明いたします。
はじめに
対症療法、原因療法(根本療法)は、元々は医学用語ですが、一般的な意味合いでも使われていて、私もよく使います。
何か課題や問題が発生した場合、その時点では早急な応急対応(対症療法)が必要となりますが、課題や問題にしっかりと向き合うためには、原因療法(根本療法)的な考え方が必要だと思います。ただ、残念ながら、どんな場合も原因療法に本格的に取り組んでいるケースは少ないと思います。
対症療法・原因療法(根本療法)とは?
対症療法とは?
辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになります。
・病気の原因に対してではなく、結果である症状を軽減するために行われる治療。
・根本的な対策ではなく、状況に合わせて対応すること。
・比喩的に、根本的に解決するのではなく、現れた状態に応じて行う処理の仕方。
参考HP:コトバンク・対症療法
原因療法(根本療法)とは?
辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになります。
・病気の原因に直接的に作用して、その原因を取り除き、抑制して治す治療法。
・病気の原因を根本的に取り除くことを目標とする治療法。
・病因を直接排除する治療法。
参考HP:コトバンク・原因療法
考察
対症療法と原因療法(根本療法)について、人間の病気の治療法として説明しましたが、対象は人間の病気だけでなく、モノの不具合、社会の課題や問題にもいえることです。
経済活動の純粋な目的が「みんなのしあわせ」とすると、社会に何らかの経済的な課題・問題が発生した場合、応急的な方法(対症療法)の他、原因を取り除くための本格的な計画を立てて、長期に渡りよい方向に治していくことが求められます。
例えば、パラーツの主なテーマである建築やワークプレイスの構築についても、別の記事コンテンツ「パラーツのミッション」に書いた現場に共通した課題に合わせて、応急的な対症療法だけでなく、長期的な発展を考慮して原因療法の検討が必要です。
〇あらゆる現場に共通している課題:「パラーツのミッション」
まとめ
base 原因療法を意識する
医学の分野では、西洋医学=対症療法、東洋医学・伝統医学=原因療法といわれています。対症療法の西洋医学がメインであると同様に、ビジネスや社会についても対症療法がメインになっているようですが、原因療法に目を向けるのも必要であることを認識ください。
例えると、対症療法は専門分化の方向です。原因療法は専門分化せずに、全体を理解した上で全体を良くするための方法を計画的に行う方法です。
私の専門の建築構法は専門分化をしない学問ですから、私は以前から東洋医学にたいへん興味を持っています。私は、科学の限界に加えて専門分化への限界を感じているから、直観的に感じ取ってしまうのかもしれません。
参考文献等
参考文献 大江秀樹:経済とおかねの超基本1年生 東京経済新報社 2015.11.12