こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、仕事・働く・労働等の「ワーク」について説明したいと考えています。
はじめに
社会状況が大変厳しい状態ですので、今まで以上にワークの意義が問われてくると思われますので、定義と語源等を含めて、分かり易く説明致します。
働くと仕事の一般的な解釈
働くと仕事の一般的定義
辞典等の定義のポイントをまとめると以下のようになる。
・何かを作り出したり、成し遂げる。
・生計維持のための手段として従事する事柄。
・(働く)精神などの面が活動する。
働くの語源
「はたらく」の語源は、「傍(はた)」を「楽(らく)」にすることであるといわれている。
行う必要がある事柄を何人かで分担して行う場合を想定すると、役割以上の活動をして成果となり、そばにいる人・第三者・仲間が楽になること=「はたらく」と解釈しています。
「労働(labor)」と「仕事(work)」の違い
労働(labor)
・「いのち」の営みのこと。
・人間の根源的な尊厳のようなものが含まれている。
仕事(work)
・何かをつくることを意味している。
「仕事(work)」と「志事(しごと)」
参考文献の「働く意義の見つけ方」でテーマとしている「志事(しごと)」は、「自分と仕事がつながっている状態」と「仕事と社会がつながっている状態」が実現できていて、「自分」・「仕事」・「社会」という3つの結びつきを働く人がしっかりと意識できている状態での働き方。
自分と仕事がつながっている状態
・仕事をしている理由に納得している。
・自分の仕事に誇りを感じている。
・胸を張って説明できる。
仕事と社会がつながっている状態
・目の前の仕事が、誰かの「ありがとう」につながっている。
・子孫の世代の役に立つと思える。
内村鑑三の「働く」
若松英輔さんの解説している代表的日本人の二宮尊徳の章での「働く」意義のポイントを説明します。
・目に見えるものではなく、「誠実さ」がワークの真の成果である。
・見えるものは、見えないものによって支えられている。
・人は見えるものを作り上げることによって、見えないものを人の心に届けることができる。
・「働く」は、何らかの意味において、人と人・人と時代・人と歴史をつなぐ働きのこと。
・生きる意味を感じ、それを日々新たにする営みにほかならない。
考察(パラーツの「働く」の定義)
パラーツは、技術(考え方・やり方)・継承・最適化を大切にしているため、「ワーク」は以下のように定義している。
「働くとは、理にかなう仕事をするために、先達の技術等から学び、人生の意味を感じ、それを日々を新たにする営みで、生活を成り立たせるためだけの活動ではない。」
社会との繋がりを感じるには、時代・歴史とのつながりを読み解いて行くと、何かの手がかりに出合えると思います。
まとめ
base 自分が納得できる働く意義
自分にとって理想となるワークを最初から分かっていることは、ほとんどないと思います。興味のある分野や内容に近づくように徐々に進路を修正して辿り着く世界かもしれません。バランスを保つことがたいへん難しいです。
まず自分が納得できる働く意義から意識を深めて行くのが良いと思います。
参考文献等
参考文献 小沼大地:働く意義の見つけ方 ダイヤモンド社 2016.09.02
参考文献 若松英輔:学びのきほん 大人のための哲学入門 考える教室 NHK出版 2019.03.31
参考文献 内村鑑三・若松英輔:代表的日本人 NHK出版 2017.01