こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、禅語について説明いたします。
はじめに
禅語は、自ら物事の本質に気づくひとつの方法として、とても大切な文化だと感じています。ワークプレイスを構築・運用・改修・保全する全ての人に通じる方法です。自律するために活用する基本的な考え方・やり方ではないかと思います。
禅の流れから見た仏教とは?
仏教は、大乗仏教と小乗仏教(原始仏教)という2つの大きな流れがあります。
大乗仏教は他力(仏様へのお願い)ですが、小乗仏教は「自分で自分の人生を変えて、より良い人生にしよう」という方法を学ぶことです。
経典をみると、人生のあらゆる悩みに対するヒントが記されているそうです。
仏教は、お葬式や法事のための葬式仏教(大乗仏教)だけでなく、小乗仏教の教えを学ぶと自己鍛錬することができると言われています。実際に経験してみると納得します。
大愚和尚さんの動画では、仏教はライフスタイルそのものと説明されています。たいへん参考になりますので、ぜひ動画をご覧ください。
また、禅と宗教について、別の記事コンテンツ「気のエネルギーと知足・禅」を見ると、より詳しく分かりますので、参照してください。
禅とは?
お釈迦様の時代には、教えを書いて伝えることができなかったので、口伝で伝えていったそうです。
禅は、お釈迦様が亡くなって、千年以上経って、お釈迦様が生み出した本来の教えがよく分からなくなった時代に起こったと言われています。禅の開祖は達磨です。
仏教の真理を言葉によらずに師から弟子へ伝えていく営みと定義される場合もあります。その時の禅語が、不立文字(言葉だけでは伝わらない)・以心伝心(こころからこころへ真理を伝える)です。
禅語とは?
禅語というと、禅問答のイメージや難しいことばと解釈されてしまうかもしれませんが、大愚和尚さんの説明によるとまったく逆で、自分勝手に余計な思い込みをしている事等から自分を解放してくれて、可能性を広げてくれる言葉です。たいへん参考になりますのでこの動画もご覧ください。
参考動画:最後にあなたを救う「禅語」
考察
私が、仏教に興味を持ったのはある直観からでした。色々な問題・課題があるように感じてしまう宗教(仏教)の世界ですが、本質的な価値があり、その価値を納得して継承していなければ、2500年以上の長い歳月に渡って人々から支持される訳がなく、また、禅のスティーブ・ジョブスさんをはじめ、世界で注目される訳がないと思って、仏教の本質的な価値は何か?と学びました。
するろ、亡くなった方の弔いではなく、元々は、生きている人が、より良い人生を送る方法を学ぶ教えで、対象は「こころ」でした。このことがで分かり納得しました。
仏教は「こころの病院」とも言われるくらい、こころと密接に関係しています。
科学が宇宙の真理の探求であるのに対し、物事の真理を探求しているのが仏教と言われています。
大きな概念で捉えると、仏教(小乗仏教)・禅・ZEN・マインドフルネス等は、ほぼ同じような方法を学ぶ教えです。
頭で分かっていても、こころと身体が付いていかないので、学び続けるしかないと考えています。
まとめ
base 禅語の本質をイメージする
感情の暴走をしずめるヒント。
視点をずらして、自分で本質に気づくためのヒント。
私たちの心眼を開かせ、迷いから悟り(気づき)へ導く力を秘めている言葉。これが禅語です。
参考文献等
参考文献 ブッダ・佐々木閑:NHK100分de名著 ブッダ最期のことば NHKテレビテキスト 2015.04.01
参考文献 道元・ひろさちや:NHK100分de名著 正法眼蔵 NHKテキスト 2016.11.01
参考文献 佐々木閑:科学するブッダ 犀の角たち 角川ソフィア文庫 2013.10.25