こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、「善友を持とう!」というタイトルで、仲間の大切さについて説明いたします。
まえがき
仲間の大切さは、概ね二つあると思っています。
一つ目は、人間は皆弱いため、何らかの思想・教え・イデオロギーに基づいて行動しようとする時、ひとりで怠けてしまわないように仲間と共に行うことです。
例:仏教のサンガ(3人~4人)、ブッダの教え:法に基づいた修行仲間。
二つ目は、先達が伝えてくれている歴史上の良いところを活かさせて頂いて、自らの考え方を持って行動をする時に、その事柄に共感してくれる仲間は大切です。
仲の良い仲間は、一般には親友と言いますが、仏教を学んでいる私は、「善友」という方がしっくりとくるため、善友としています。
現在の日本社会の劣化状況を踏まえた課題に対する示唆を示してくれる藤井聡さんと宮台真司さんの動画を紹介しますので、参考にして頂けると幸いです。
参考講義:日本の劣化と大衆社会
(講師:藤井聡さん×宮台真司さん)
◆社会
・ヨーロッパ的な社会の定義:自分・所属する集団・他の集団というすべての集団を支えてくれている共有財が社会(パブリック)。そして、パブリックにコミットする構えをパブリックマインドという。
◆柳田國男からの示唆
・ヨーロッパ的な社会(パブリック)は日本には無い。
・日本に代わりに存在するのは、お上(おかみ)からの指示。よって、自分では考えない。
◆日本にある概念
●世間という概念
・自分としての自分は別として、神や自然摂理から見た感覚。
●仲間という概念から生まれる世間
・仲間がいると、自分としての自分、仲間のために働く自分、そして、仲間の同心円状の延長ではじめて世間という概念が出てくる。
⇒仲間が許さない、世間が許さない
・それが、社会(パブリック)と同じ機能を果たす。
●座席争い
・沈みかけた船の中での座席争いのゲーム。
・自分の焦点が、自分の運命に向かっていないで座席に向かっている。
◆頭山満からの示唆
・まともかクズか?
・まともであれば、ある種の利他性や貢献性を発揮できる。
・まともな人間は何かを背負う、何が仲間にとって満足かを考える。
・仲間を幸せに出来なければ、自分は幸せになれない。
「誰が幸せになれるのか?他人を幸せにできる人が幸せになれる。」
◆アソシエーショニズム
・マルクスの最も重要な概念。
・全人格的な交流だけが、次の社会を担うような人を作る。
・人間は生きているだけでは駄目で、どう生きるかが大事。
・どう生きるかの尺度:先人や自分以外の人が何を良いと思っているか?継続的に考えることで蓄積的に賢くなり、より良い生き方ができるようになる。
考察
より良く生きるためには、仲間との全人格的な交流と先人や他者の良いところを見出し継承し続けることが大切であることが、すごく良く分かります。
組織の中では座席争いが主になることが多いですが、人生は有限で必ず最期(死)をむかえる時がきますので、後悔をしないように、仲間を幸せにして自分も幸せになりたいものです。
あとがき
base 全人格的な交流
とても難しいことだと思います。私が基準としているのは、インテグリティで交流していて自分の負担にならないことです。
〇真摯さ・誠実さ:「インテグリティ(用語)」
