こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、私が、内村鑑三さん若松英輔さんに教び、ほんとうの成功とはこういうものだと感じていることについて説明したいと思います。
はじめに
「成功をして例えばお金が儲かって豪華な生活をするだけでは本当の幸せを感じることができない。」と言わることがありますが、Succeedは一代の豪華さより継続に焦点を当てている成功です。
勇ましい高尚なる生涯
勇ましい高尚なる生涯とは、内村鑑三さんの著書「後世への最大遺物」の中で提唱されている生き方で、人間が後世に遺すことができる遺物4つのうちのひとつです。
1.事業資金としての財を遺す。
2.事業を遺す。
3.個々の哲学・それぞれの思想を遺す。
4.高尚なる勇ましい生涯
です。
勇ましい高尚なる生涯とは、財・事業・哲学や思想を遺せなくとも、しっかりとした考え方で、自分らしい生涯を実行することは誰にもできる、というような内容です。
参考:勇ましい高尚なる生涯・原文(「後世への最大遺物」
「すなわちこの世の中はけっして悪魔が支配する世の中にあらずして、神が支配する世の中であるということを信ずることである。失望の世の中にあらずして、希望の世の中であることを信ずることである。この世の中は悲嘆の世の中でなくして、歓喜の世の中であるという考えをわれわれの生涯に実行して、その生涯を世の中への贈物としてこの世を去るということです。」
勇ましい高尚なる生涯について、再度掘り下げて記事コンテンツにしています。参考にしてください。
○勇ましい高尚なる生涯:「勇ましい高尚なる生涯」
「ライフ」というコンセプト
この「後世への最大遺物」は1894年(明治27年)に行われた講演の記録ですから、今から130年も前のことです。この頃からライフの欠如が問題視されていたようですが、今は、この講演の頃よりもっと問題が多くなっているということになります。
ライフとは?
自分と他者との関係
自分がこの世で他者と生きている道
自分と歴史との関係
自分が過去の人々と生きる道
自分と超越との関係
自分と神が関わって生きる道
自分の利害ばかりを優先してしまうことなく。この3つがしっかりと営まれ、バランスが崩れないようにすることが、最も大切という考え方です。
意識していないと、なかなかできるものではありません。
先達の価値ある成果を辿る
自身の生涯の間に、価値ある生涯を送って、その生涯を世の中への贈り物として最期を迎える。
意識していないと、このようなことも、なかなかできないかもしれません。
ただ、気がつくことがあります。そのような心構えで生涯を送った先達の価値があるから、我々は平穏無事に暮らして、過去の成果を遡ることができるということです。
真の成功 Succeed
内村鑑三さんが言う成功は、金銭、事業、自己実現といったいわゆる「人生の成功者」ではなく、サクシードSucceed、つまり「持続する」のことです。
生活の為には、お金は必要です。人間には欲がありますから少しでも裕福な生活をしたいと思うのは当たり前です。
ただ、単なるお金儲けを目的としないで、成果に対する対価として頂いたお金を大切にして、次の世代に遺しなさいという教えと感じています。
考察
定年近くなり、これからの自分の人生をどうやっていこうと考えるとき、ほとんどの方には「後進に何か役立つものを遺してあげたい」という感情が起こるのではないかと思います。
でも、具体的どうやってやれば良いのか、その方法が分からないものです。
私が出会ったひとつの方法が、この内村鑑三さんの「後世への最大遺物」でした。内村鑑三さんが示してくれている通りに実践して、思想を遺し、パラーツを起業して発展させようと努力しています。
まとめ
base 成功の定義・考え方・やり方のイメージ
成功にも、定義・考え方ややり方があること。成功とは豪華に贅沢をすることだけではない。そこを感ることからはじめるのが、良いかもしれません。
参考文献 内村鑑三・若松英輔 100分de名著代表的日本人 NHKテレビテキスト 2016.01.01
参考文献 内村鑑三 後世への最大遺物 青空文庫 1999.12.31