こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、「視座を高める」というテーマで説明いたします。
まえがき
視座を高めるというのは、「物事をより高い立場や広い視野で捉えて、物事の全体像や本質、課題などを見抜く力を養うこと」です。
私は狭義の専門に捉われずに、自らの専門の真価を確認してから、社会に対して、専門をより良く活かせるように、必要な物事は、先達や第一人者から学び続けています。
結局、この学びを通して、視座を高めることができてきていると感じています。自らの専門が建築分野のため、「最適化」という同様の目的を持っている「ものづくり経営学」を学んでいると、経営学の分野でも、視座を高めることの重要性が説かれています。
〇視座を高める:「現場を見る視点の高度・ものづくり経営学」
一人ひとりが物事を複眼的に見る
歴史、日本文化、仏教、政治経済、経営、哲学等の分野で過去から今まで行ってきたことの真価や概要が分かっていないと、本当の意味では、建築空間の中のワークプレイスづくりはできないのではないかと感じています。
・歴史:旧石器時代から現代までの歴史の概ねの流れと各時代の特徴。
・日本文化:旧石器文化以降、各時代に起こった文化の特徴。
・仏教:個人がより良い生き方するために学ぶ仏教の歴史、教え、特徴。
・政治経済:政治経済の動きによる社会の変化を理解しておく必要がある。
・経営:ワークプレイスは経営のための場所のため、歴史と特徴の把握が必要。
・哲学:世界の根源や本質を究めることが必要。
「ワークプレイスづくり 安心とゆたかさのために」では、これを総花的に取り入れて説明しています。
Kindle本:ワークプレイスづくり 安心とゆたかさのために(拙著です。アフィリエイトリンクではありません。)
考察
仏教を学ぶ際、佛心宗の会報誌の慈光を読ませて頂いています。慈光の「視座を高める」という特集で、日本人の技術や感性の素晴らしさ、日本人の良さ(誠実さ等)、強かに明るく生きること、小さな覚悟の重要性、人間の価値は身口意で決まる等の励まされる内容と日頃から意識すべき事柄を教えて頂いています。
身口意とは、何を想うか、何を口に出し、何を行うか(行動するか)です。人間の価値を決めるファクターは単純です。結局は、自分にできることを見つけ真剣に考えて、有限実行すれば、それが価値です。
忙しい毎日の中で、気が付いていないことですが、とても大切で意識しておくべき「視座を高める」事柄があるのだろうと思います。
あとがき
base 抽象的概念に慣れる
視座を高めるとは、具体から抽象の方向性を意識することだと感じています。複数の具体的な事例や観察結果から、共通パターンを導き出す帰納法にあたります。抽象概念を意識しながら具体的な業務を行っていると、抽象概念が根拠となって気づくことが増えてくると思います。試してみてください。