こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、禅語「知足」を説明いたします。
はじめに
禅語の知足については、別の記事コンテンツでも説明しておりますが、「知足」は、ブッダ(お釈迦様)の根本的な教えを伝える、とても重要な禅語と言われています。
欲張りすぎずに「足(た)るを知る」では、具体的に分からないため、どうしたら良いかと言うと、まさに禅の考え方にも通ずる”こころの整理整頓”です。
○知足:「Zen 気のエネルギーと知足」
法話:禅 知足
(福厳寺住職 大愚元勝和尚)
●知足の原意
・知足は、日常で使う満足という言葉に似ているが、まったく反対です。
・満足は、何かに対して、外部から満たされていくこと。
・知足は、自分で自分が足りていることに気づくこと。
●欲について
・欲望を持ってはいけないとは言っていない。
・他人と比べて、他人を羨んで、何かを手に入れたいという欲が良くない。
●大愚和尚のお考え
・もし何かを求めたいのであれば、自分が持っているものに徹底的に目を向けること。
(何かを求めようと思った時の最初の資源は自分にある)
・自分のゆたかさが生まれていく。
・自分のしあわせが生まれていく。
・しあわせは、自分の持っているものに気づいた人に訪れる。
考察
参考文献の中に、「(前訳)幼少期から師匠に刷り込まれてきた禅的思考や、お寺という特殊な環境で育った経験こそが、私が持っているものの中で、最高で最強の価値(資産)なのだと気づいたのです。」「知足は、自分の中にある宝物に気づかせ、最強の自分、満ち足りた人生に導く教え」というくだりがあります。
私は、縁のあった専門で、たいへんありがたいことに偉大な師匠・先輩方から様々なことを教えて頂きましたが、どうしても自分が選んだ専門の真価が分からなくて、色々な分野の学びの旅に出ました。
その旅をやったことで、私は、自分の中のほんとうの宝物に気づけたと思っています。このパラーツ・ブログで、宝物のパーツを少しづつ公開しています。とにかく楽しいです。
まとめ
base 知足を意識する
誰にも、自分で選択してきた人生(選択に迫られ思考して選んできた)があります。迷うこと、分からないことは当たり前ですから、知足を意識することからスタートしてはどうでしょうか?
参考文献等
参考文献 大愚元勝:最後にあなたを救う禅語 扶桑社新書 2022.01.01