技能(スキル)と技術の違い

こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「技能(スキル)と技術の違い」を説明したいと思います。

技術(スキル)と技術の違い

(技術技能教育研究所の考察による)

技能(スキル)と技術の違いは何ですかと問われ、うまく答えられる方がどれだけいるでしょう?私の経験から想像すると、例えば、講習会等で技能と技術の説明を受けると、技能者は実際に作業をする方で、技術者はその作業を管理する側であるように説明されていたことが多いように感じます。このような説明ではよく分からないのです。

もっと本質的なことを知りたくて専門研究機関を調べているうちに、技術技能教育研究所さんの詳しい考察された説明に出合い、理解を深めることができました。
技(わざ)のうち、人の働きや動きに着目した内容を技能(スキル)とし、技の表現・伝達・置き換えに着目した内容を技術としています。宿っていることか・伝えるものかの違いということです。

参考HP 技術技能教育研究所 技術と技能の違い

人に宿っている技能(スキル)

「技能(スキル)は、人間の行為や能力を表していて、主観的で技能者が経験によって築き上げた人間に宿っているものであるから、直接見ることができない。」

「技能(スキル)は能力であるがために独自の世界を作り上げており、技能は人を介在させて伝承することであるから、人がいなければ伝承が難しい。」

伝達媒体としての技術

「技術とは、やり方・方法・手段を表している。技術はもともとが「記述や表現や伝達」を意図しており、技術は流通が容易という特徴がある。」

「技術は、なんらかの媒体を介して伝えようとするので流通が容易。」

伝える価値

「技術は、もともと社会が求める価値を実現するための手段ですから、時代の変化と共に社会のニーズが変化すれば、実現する手段としての技術の価値は低くなる。」

技能や技術を伝承される側の視点で考えると、伝承されることによって、その技術を使うことにメリットがあるか・また繋げる(伝承)意味を価値とするか、感じことだと思います。

考察

技術技能教育研究所のHPでは、技能伝承・技術伝承についても、考察をホームページで公開をされています。技能(スキル)と技術の伝承については、次回のブログで説明していきたいと思っています。

〇技能(スキル)と技術の伝承:「技能(スキル)と技術の伝承

漠然と、何かを伝えなくてはいけないと感じる時、ポイントとなるのは、ニーズとのマッチングです。伝承を受ける側のメリットを具体的に把握する。そこにポイントがあると思います。

技術は、ニーズを叶えるためのものですが、ニーズが新しくなるに連れて技術が古くなります。新たなニーズに答えるためには技術革新が必要になります。

まとめ

base 技術の特徴を理解する

技術は科学的に証明された事柄で、その時代に必要とされるニーズを実現する方法・手段であること。

そして、大切なことは、技術を継続させることが企業発展の礎であるという事実です。

伝統・文化
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管理人

●名  称:パラーツ計画技術研究所
●名  前:代表 鈴木邦彦
●生年月日:1961年生まれ
●専  門:建築構法・建築生産
●資格 等:一級建築士
      監理技術者
      工学修士
      儀礼本科修了
      茶道文化検定

●ブログ運営の目的
第一の人生で、縁をいただいた専門・組織・分野での貴重な実務経験と、自ら行なってきた学びを基に、ワークプレイスの技術でしっかり成果を出して、後進や社会に貢献したいと考え創業したパラーツ計画技術研究所のブログです。
このブログで、安心とゆたかさに関連する事の基本的な考え方とやり方を伝えていき、『ワーカーのための論理的な基盤』の一翼を構築し更新することを目的にしています。

●学歴・職歴
1987年 明治大学大学院博士前期課程修了
1987年-1997年 建築士事務所
1997年-2002年 機械土木系事業会社
2002年- インテリア・什器系事業会社
2022年- パラーツ計画技術研究所
・「建築・都市・土木・インテリア」という多様な領域の実務経験
・「開発・設計・監理・管理」という幅広い領域の実務経験

●実績・執筆(共著)
・群居29 特集X年目のすまい
・SD別冊25 近未来実験集合住宅NEXT21 「部品3パート」
・コンバージョン[計画・設計]マニュアル 「サブシステム・インフィル」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「ワークプレイスのリ・デザイン」
・インテリアプランナー更新講習テキスト 「New NormalとWorkplace」

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