こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、ものづくり経営学の「三方良し」について説明いたします。
はじめに
「三方良し」は、現在の滋賀県出身の近江商人が、全国、アウェイで商売をする時の商売とものづくりの哲学です。
三方良しとは、売り手良し・買い手良し・世間良しで、商売としてちゃんと儲けが出ていて、お客様が喜んで買い続けてくれて、地域の雇用安定等に貢献しているということです。
工場を持った製造業や商売をするサービス業ではイメージしやすい内容かもしれませんが、建設業や建築設計業、ファブレスでネット販売等のビジネスでは、あまりイメージがつかないかもしれないです。
しかし、長期視点で企業が存続して、社会貢献するには、とても大切な考え方ですので、藤本先生の講義を紹介いたします。
参考講義:三方良しのものづくり経営学~長続きする企業の経営哲学~
(講師:藤本隆宏先生)
●三方良しとトヨタ生産方式
・トヨタ生産方式を導入したのに長続きしない理由は、三方良しがないからです。
・トヨタ生産方式と三方良しは、車の両輪のようなもの。
●売り手良し
・利益が確保できている。
●買い手良し
・顧客満足が確保できている。
●世間良し
・地域に貢献している。
・特に大切なことは、雇用の安定です。
参考動画:三方良しのものづくり経営学 ~長続きする企業の経営哲学~
考察
ドラッカーが独自の研究により基礎を作ったといわれている「企業の社会的責任」に通じる考え方だと思います。
三方良しは、近江商人の頃から、企業・商人と社会・地域は、お互いに密接な関係で影響しあっていることを示しています。日本の先達は、やはり優れていると感じました。
まとめ
base 三方良しを意識する
企業として、社会・世間になんらかの総合的な価値を出しているから、対価として利益を頂いている。この感覚がとても重要だと思います。