こんにちは、パラーツの鈴木です。本日は、「原始釈迦仏教を大乗仏教」について説明いたします。
まえがき
私が、原始仏教を知ったのは、古舘伊知郎さんのご説明で良く紹介される佐々木閑さんの番組です。NHKの「100分de名著」という番組を見て学んでいる時に、私の仏教に対するイメージとはまったく異なる説明であったように記憶しています。
仏教は、死後の救いを求めるものではなく生前により良い生き方をするための知恵で、心の病院というような内容でした。正直、驚きました。
原始仏教が素晴らしくて、大乗仏教がそうではないということはありません。後の高僧などにより、様々な解釈を経て、大乗仏教として伝わってきたから、私たちは、この教えに触れることができるのだと思っています。
古舘伊知郎さんが、原始釈迦仏教を大乗仏教というテーマで、分かりやすく説明して頂いているので、ご紹介いたします。
参考講義:原始釈迦仏教と大乗仏教
(講師:古舘伊知郎さん)
●原始釈迦仏教と大乗仏教
・同じ仏教なのに、まったく正反対のように感じる。
⇒正反対ではないが、大きく違うことは確かである。
・釈迦の真理が通底しているから、他の宗教とはならなかった。
●原始釈迦仏教
・真理はこうだと言っている。
・宗教というよりも、生きる上での哲学のようなもの。
・すべては因果で決まる。超越存在は認めていない。
・南伝仏教。
●大乗仏教
・超越存在を認めている。
・多くの人を救うための仏教。
・中国で200年近く議論をして、大乗仏教を中国仏教と決めた。
・北伝仏教。
参考動画:原始釈迦仏教と大乗仏教
考察
仏教は、これからの世界のためになくてはならない教えで、世界を救う教えという表現をされる方もいます。
様々な捉え方があると思いますが、伝えられてきた範囲・人・時を想像すると、普段の仏教との接し方とは異なるたいへん大きな救いと可能性を秘めているように感じてしまいます。
あとがき
base 仏教の歴史に触れてみる
普段から意識して仏教の歴史に触れてみると、伝えられてきた範囲・人・時の量と質に圧倒されると思います。視覚的なものや作法だけでなく、その奥にある教えに触れると仏教の価値が分かってくると思います。