こんにちは、パラーツの鈴木です。
本日は、内田祥哉先生の著書である現代建築の造られ方の11章、建築技術の課題から学ばせて頂いた内容として、保存と活用の視点から技術の課題を説明いたします。
はじめに
本書は、建築学のバイリンガルテキストとして2002年に刊行されたものです。
今回の内容は、別の記事コンテンツ「神宮 心のふるさと」に通じる内容になります。文化遺産の保存と自然の活用・保護という視点では、伊勢神宮の「特別なことのない日常の連続性を大切にして、それを守り伝えるための知恵がある」という特徴が理想的なのだと思います。
〇伊勢神宮の特徴:「神宮 心のふるさと」
現代建築の造られ方・技術の課題・保存と活用(建て替え、リサイクル)
●改修工事の大きな問題点
・改修工事の大きな問題は、一方で過去の遺産を破壊しながら、他方で大量の資源を消費し、しかも大量の産業廃棄物を出して自然を破壊している点。
●この問題を解決できる一つの例
・伊勢神宮の式年遷宮。
・文化遺産の保存と自然の保護という、対立する双方を満足する満足する解を示している。
●内田祥哉先生からの示唆
・現代建築は、木造だけでは造れない。
・コンクリート・金属・合成樹脂等の材料を、いかにしてリサイクルできるシステムに組み込めるかが大きな課題。
・利用できる限られた土地の中で、過去の技術の蓄積である文化遺産を、どのような形で保存できるかを見いだすことが大きな課題。
(【対訳】現代建築の造られ方 p.118より引用)
考察
コンクリート・金属・合成樹脂などの材料のリサイクルという課題、利用できる限られた土地の中での保存と活用という課題は、たいへん難しい課題です。
建築家の肖像・内田祥哉(Architect’s magazine vol.17)の9ページに、
「価値ある建築を志し、長持ちさせる。大事なことは、それに尽きると思う」とあります。
その通りだと感じています。
まとめ
base 価値あるワークプレイス
インテリアの世界は、建築躯体より更新のサイクルが早く、産業廃棄物も多いと感じています。どのような仕組みにすれば、ワーカー・組織・提供者が三方良しとなる仕組みになり、ワークプレイスがより良くなるか、大きな課題だと思っています。